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SAO‐戦士達の物語《番外編、コラボ集》
コラボ・クロス作品
戦士達×剣聖
剣聖×戦士達 三ノ試練
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事言いだしたりするし……でも……」
「でも?」
あ、話の雰囲気が変わりそうだな。と思って、何と無く耳を澄ませてみる。案の定、そこからは少し話の雰囲気が変わりだした。

「良い所悪い所含めて、全部包んでくれる……変な言葉になっちゃうけど、そう言う、空みたいな所もあって……そう言う所に触れてみると……自然と、一緒に居たいなって思えて来るの……」
「へぇ〜……」
目をキラキラさせて憧れるような視線を向けて来る美幸を見て、月雫はようやく我に返った。柄にもなく、そして珍しく、自分が他人の前で惚れ話を語ってしまった事に、ようやく気が付いたからだ。
しかし月雫が落ち着ききるよりも前に、美幸から更に質問が飛ぶ。

「じゃあ、月雫が告白したの?」
「えっ?」
言われて、自分が桜火と関係を持った状況の事を思い出して……今度こそ本当に我に返った。

「そ、それは秘密!」
「あはは。そっか」
微笑みつつそう言った美幸は少し楽しそうに見えた。危ない。危うくアスナにも言っていない話をしてしまう所だった。……実は中々策士なのではないだろうか?この少女。

『告白……かぁ……』
まぁ実際の所を言うと、告白をしたのは桜火……ソレイユの方からだ。ただ、それが何故だったのか、どう言う過程を経たうえで彼がそう言う結論に達したのかは、実を言うと月雫自身良く分かっていない。彼に曰く、「自分を理解しようとしてくれうるから」だそうだが、その彼ですら最終的には、「恋愛は理屈では無い」と言う結論に達していたのも事実なのだ。
と、此処まで情報を引き出されてしまうと、このままと言うのは少し悔しいような気もしてきた。

「所で、美幸の……りょうさんって人はどんな人なの?」
「へっ!?」
まさか自分が聞かれるとは思っていなかったと言わんばかりに、美幸が飛びあがる。以前アスナの話を聞いたときにも聞かれたのだから良い加減予想していてしかるべきだと思うのだが、変な所でこの少女は詰めが甘かった。

「う、うーん、どんな……桜火さんに似た所の有る人かも……」
「え?どんな所?」
「その、気ままと言うか、気分屋……は違うかな……我が道を行く?」
「あ、周りに流されない?」
「うん。そう」
頷く美幸に、先程の自分を見つつ、月雫はクスクスと笑った。

「そういう所は確かに似てるかも。桜火もそう言うタイプだよ」
「あ、やっぱり」
納得するような顔で言った美幸を、月雫は微笑みつつ聞いた。

「そうすると……ガンガン行く人なのかな?」
「あはは……そう、だね……前に立って、私の事引っ張ってくれる、守ってくれる……でも、そんなことばっかりだからかな……りょうに何時も合わせてもらってるような気がするんだ……りょうが本気になって行く所には何時も私が行くと足手まといで……だ
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