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SAO‐戦士達の物語《番外編、コラボ集》
コラボ・クロス作品
戦士達×剣聖
剣聖×戦士達 三ノ試練
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は視線を重ねる。そして……

バンッ!と言う音が二か所で鳴った。走り出したソレイユの前に、リョウが付く。走る速度その物はステータスがALOであるため反応速度由来なので、二人はほぼ同一である。そろって大蛇の尻尾の一撃を躱す。と、反動で即座に大蛇は尻尾を引き、二発目の準備を整え出す。尻尾の先端が、今度こそとばかりに正面から二人を狙い……

「ちゃんと決めろよ!」
「ああ、まかせろ」
リョウが冷裂を振り上げて、飛んだ。その腕は限界まで振りあげられ、冷裂は最早その刃の先端を地面に向けている。そうしてそれから……金色のライトエフェクトが灯った。

本来ならば、剛断の方が使い勝手が良いためにそちらを選択する。滅多に使わない。たった一撃の技。戦神と同じく、薙刀の最上位技の一。

限界まで引き絞られた尻尾の先端が、一気に突き出される……それに向かって、リョウは低く飛んだ体が着地すると同時に、冷裂を殆ど背中から振りあげ──下ろした。

薙刀 最上位重単発技 裂神(れっしん)

振り下ろした冷裂が、最大の威力になる丁度そのタイミングで、リョウの一撃とワールドイーターの尾の先端が激突する。衝突した瞬間、爆光とも言うべき凄まじいライトエフェクトがその中に内包されている破壊力を伝え、衝撃波が空気を塊として周囲にバラまく。その衝撃と光が過ぎ去ると、其処にはワールドイーターの尾を何とか受け止め、尚も力を拮抗させているリョウの姿があった。

「ぬぉぉぉ……!」
ギリギリとぶつかり合う冷裂と、尾が、微妙な所で互いに互いを押し止め合う。
しかしまあ当然と言うべきか。圧されているのはリョウだった。いくら自身の持つ技の中で最高峰の威力を誇る裂神を使って居るとは言っても、はっきり言って質量が違いすぎるのだ。寧ろ止められて居るだけでも、常識的に見れば奇跡のレベルである。

しかし……残念ながら今のリョウにはこれ以上の結果を出さねばならない理由があった。

引く事が出来ないのだ。

今少しでも力を抜けば尾に押し返された冷裂はシステムアシストによる威力を失い、そのまま一気に力の拮抗が崩壊して押し潰されデッドエンド確実だ。

「んにゃ、ろぉぉ!」
故に、リョウは全力で力を込める。振り切れれば自分の勝ち。切れなければ大蛇の勝ちだ。そして結果が後者であった場合、リョウは五時間と言う致命的な遅刻をしなければならない。

『ざっけんな……!』
五時間、彼女を一人で意味もなく待たせろと?

「(んなこと、出来るか!!)ぉぉ推おオオオオオオオオオオォォォォォォォァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!」

システム外スキル 戦闘咆哮(ハウリング・ウォー)

叫ぶと同時に、跳ね上がったテンションによ
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