コラボ・クロス作品
戦士達×剣聖
剣聖×戦士達 三ノ試練
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。地面と石碑を噛み砕いたワールドイーターな口からは、シュウシュウと音を立てて吹き上がる毒々しい色の蒸気(瘴気?)と、ドロドロに溶けた瓦礫の欠片がこぼれ落ちて居たからだ。
「自己紹介文自分で噛み砕いちまったよ此奴は」
言いながらリョウは踏み込み、大蛇へと一気に距離を詰める。
「割れ、ろっ!」
薙刀 重単発技 剛断
一枚一枚が大きな、しかし鎧のようにびっしりと巨体を覆う鱗に、冷裂が直撃する。命中すると同時に鱗は割れ砕け、それを粉砕しながら肉へと食い込み、内部を破壊する。リョウが思っていたよりは、幾分か楽に刃が入った。
反対側では、ソレイユがフェニクニスを抜き放っていた。
とは言え、相手は分厚くでこぼことした鱗に覆われている訳で、リョウの冷裂ならば破壊出来ても刀でそれを割り砕いて此奴を傷付ける事は難しい。
「やれやれ……」
まぁとはいっても、闇雲に当てて相手を傷つける事が出来ないと言うのなら、闇雲にやらなければ良いだけの話である。そしてそのやり方を、この青年はよく知っていた。
「…………」
うろこの配列を見極め、その間……特に鱗の薄い何箇所かを、正確に見極める。
いくらびっしりと鱗が並んでいるとはいえ、歪な円柱状。それもくねくねと曲がりくねりながら動く生き物である蛇に、全く弱所を作らずに鱗を並べるなど間違いなく不可能だ。故に、一閃、二閃……四閃程を、一気に斬りつけた時、ワールドイーターの体数か所から血色のポリゴンが吹き出した。
左右から自らを襲う激痛に反応してか、ワールドイーターは突き出した首を一気に引き戻し、低めに丸く蜷局を巻きながらリョウとソレイユそれぞれを睨む。そうして息を吸い込むと……
「キシャアアアアアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッッッ!!!」
まるで何かから空気が抜けるような音を発する。それが蛇特有のあの威嚇音だと理解するのに、一秒は掛からなかった。
リョウが、掌でクイクイと誘うようなゼスチャーをしつつ言う。
「鳴き声は良いから、掛かってこいよ」
「だなー。あまり時間的にも余裕がないことだしな」
続いたソレイユの言葉に反応した訳でもないだろうが、大蛇は即座に行動を起こした。
大きく天井を振り仰ぐように、見上げ。
「ゲォッ!!」
思い切りそれを振り切る。と同時に、大量の細かい液体がリョウとソレイユめがけて飛び散る。
「拡散ブレスか」
「どう見ても毒だよなぁ……避けよ」
言うが早いが、リョウとソレイユは大蛇めがけて一気に走りだした。既に地面に開いて居た穴は閉じている。少なくとも地面に歩みを止めようとする物は無い。
「何処狙うよ?」
「いや、頭しかないだろ」
「んじゃ俺角取りに行こ」
「ご自由にって言いたいが……部位破壊ができる
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