コラボ・クロス作品
戦士達×剣聖
剣聖×戦士達 二ノ試練
[1/7]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
「やれやれ、こんな面倒なのが後三つねぇ……」
「ぼやいても先が長いのは変わらないぞ」
「わあってるよ」
溜息をつきながら、苦笑しているソレイユにリョウが続く。二人とも特に負担を感じている訳でも無かったが。リョウとしては面倒臭いと言う事自体負担だった。
「そういやぁ、さっきのアレ何だよ。見たことねぇぞ?あんなSS(ソードスキル)」
「ん?あぁ……ユニークスキルだよ。≪剣聖≫ってんだ」
「はぁ!?」
「……どうした?大声なんて出して」
「あー、いや……」
リョウが考え込むように顔を伏せる。ちなみに足は止めない。
剣聖等と言うスキル名は聞いたことが無いが……しかし先程の鳥や岩の一件から分かる通り、この青年の腕の良さは折り紙つきだ。第一、神聖剣や二刀流以外にユニークスキルが有るならば攻略組でそれなりに情報も集めていた自分が知らないのは明らかにおかしい。
とすると……
『そもそも今がこの状況だからなぁ……』
頭の中に、以前出会った白黒の百合百合しぃ二人が思い浮かぶ。
「…………」
「考え事か?」
「ん、あぁ……なぁ、ソレイユ」
「んー?」
いつものように間延びさせて答えるソレイユに、リョウは聞く。
「お前キリトって奴知ってる?」
「知ってるよ。つか、リョウもキリトと知り合いだったのか」
「あー、知り合いっつーか……そいつに従兄が居るって知ってるか?」
「いや……初耳だけど」
「それが俺」
「ふぅー、ん?」
流石に違和感を感じたらしく、ソレイユが首をかしげる。
「……キリトの嫁にアスナっているだろ?」
「あぁ……居るな」
「そいつらが22層に住んでるんだが……」
「それも知ってる」
「……そいつらの家の隣の家に俺住んでたんだが……心当たりは?」
ソレイユの足が、ぴたりと止まった。
「俺の記憶が薄れてなければ……」
ソレイユはどうにも疑問の抜ききれない顔で言った。
「そこはおれの隠れ家のはずなんだが……」
「……またかよぉ……」
リョウが額に手を当てながら参った。と言った風に俯く。それを見ながら、静かにソレイユは聞いた。
「また?」
「あー、何て説明すべきかね……とりあえず、ソレイユ」
「うん?」
黙って話を聞くモードのソレイユに、リョウは困ったような顔で問うた。
「パラレルワールドって、信じるか?」
────
「つまり……リョウは並行世界の従妹に会ったことがある。って?」
「あぁ。信じらんねぇかもだけど、マジの事なんだよな」
「証明する手立ては?」
「無い!……まぁ強いて言うなら、お前と俺の記憶の祖語と、後は、なんかファンタジーなこの状況くれえだな」
「ふーん……」
ソレイユはリョウの言葉に相槌を打つと、すぐに何でもなさそうに肩を
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ