コラボ・クロス作品
戦士達×剣聖
剣聖×戦士達 二ノ試練
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と動物園行く予定だから」
「あ、じゃあ園内でまた会えるかもしれないね」
「あ、そっか!……いっそ一緒に行っても良いかも」
笑いながら二人は話していた。予想通りと言うか、話し始めれば直ぐに気は合った。
と、話しながら、月雫は時間を見るた、少し時計が見えた所によると、九時三分だ。
「珍しいなぁ……桜火が遅れるなんて……」
「そうなんだ」
「うん。いつもは絶対私より早く来てるの……りょうさんは?」
「遅れるのは……珍しい。かな。授業とかには遅刻ギリギリだけど、私とか、友達と買い物とか遊びに行ったりする時は遅れたりしないから」
実際、三月後半に歩けるようになってから今までに三回ほど涼人と遊びに行ったが、一度も待ち合わせの時間に遅れて来たことは無かった。
「…………」
「心配?」
「えっ?」
「美幸、何だかちょっと考え込んでる顔してるよ?だからりょうさんの事心配なのかなー?って」
「う、うん……」
見透かされた事を特に恥じている訳ではないが、何となく俯きながら美幸は言った。経った三分遅れただけで心配に思う。いくらなんでも過剰だと、笑われてもおかしくは無い。
「分かるなー」
「えっ?」
「ううん。待ってる側って何となく心配になっちゃうよねって。何となく、その気持ち分かるから」
「…………」
不思議な、まるで遠い何処かを見るような眼で言っている月雫に、サチは戸惑うよりも先にどう言う訳か共感のような物を覚えた。本来なら、自分と共感できる者等滅多にいる訳が無い。
何しろ自分の前に相手が居ない。その間ずっと、相手は命のやり取りをする現場にいる。等と言うまるで八十年以上前。戦時中の日本の女性のような思いなのだから。しかし何故だろう?彼女には自分に近しい物を、ふと感じていた。それが何故なのかはよく分からなかったが……しかし思わず、美幸は月雫に問うていた。
「桜火さんって……どんな人?」
「え……?」
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