コラボ・クロス作品
戦士達×剣聖
剣聖×戦士達 二ノ試練
[4/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ックステップで大きく下がると……
「せぇの……」
冷裂の柄、中心部を持ってそれを振り上げ、頭の上で回転させながら突っ込む。
「推ぉぉぉ……!」
冷裂をライトエフェクトが包み込み……
「羅アアアアアアアアァァァァァァァァァァァァァァ!!!」
ぶんぶんと頭上で振りまわされる冷裂が、周囲のMob達を次々に斬り裂き、一撃で屠って行く。それを気にも留めずに突進。次から次へと、近づいた者を一切合財切り刻む。
薙刀 九連撃技 斬傘車
「勢ィッ!!」
最後に正面に向かって思い切り振りきることで、目の前にいた六体を吹き飛ばしつつ爆散させた。しかしこのスキル、実は硬直時間が長い。当然、そこを狙って斬りかかってくるMobが……
「奮っ!!!」
土色のライトエフェクトと共に振り下ろされた脚が、大地を揺らし、周囲にいた何匹ものMobが一斉にスッ転ぶ。次の瞬間には、霞んで見えなくなるほどのスピードで振り切られた冷裂が、綺麗に周囲を掃除していた。
『さてさて……さっさとしねぇと、時間制限有るんだしな』
待ち合わせ相手の事を考えつつ、リョウは思う。
彼女との予定に遅れたことは無い。なので正直、今回遅刻していると言うだけで彼女は無駄に気を揉んでいる事だろう。それにSAO時代、帰るのが遅い度に注意をされていた身としては、万が一、五時間も遅れたらどうなるかなど、考えたくも無い。
「あー……」
一瞬、涙目の彼女にぶつぶつと注意される自分を想像して、辟易とした気分になり……
リョウは冷裂を少し強めに握りこむ。
────
「さてさて、それじゃお相手願うか」
リョウと離れ、群れへと突進していくソレイユの一撃を防ごうとしたのか、オークがタワーシールドを構える。が、それをわざわざ正面から相手にしてやる道理は此方には全くない。
「よっと」
とんっ、と一つ飛んで、タワーシールドと上を飛び越える。オークの後ろで構えていた騎士装の人間型Mobの首、鎧と鎧の隙間に、空中で抜き放った愛刀……《天鳳フェニクニス》を突き刺しつつ、真後ろに倒れ込む鎧男の上に乗りながらソレイユは着地する。
自分が飛び越えられたことをようやく悟ったオークが振り返ろうと体を動かして……
──ヒィン──
高く、澄んだ音が“鳴る”と言うよりも唯“響く”と言ったように、空気を微細に震わせた。と同時に、オークは……否。ソレイユの周囲にいた六体ほどのMobが、何が起こったのかも理解できぬ内に爆散する。それがソレイユがフェニクニスを振り切った音だと理解出来たのは、間違い無く、この中で本人のみであろう。
一瞬の静寂。
何が起きたのかと戸惑うように開いた間。実際には、ソレイユの斬撃が余りにも早すぎたが故に、彼と接敵状態にある敵達の待
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ