コラボ・クロス作品
戦士達×剣聖
剣聖×戦士達 二ノ試練
[3/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
の鎧を着込んだ戦士や、弓兵、重装備のオークや海賊刀をもったリザードマンやら槍持ちのゴブリンやらが二人を睨みつけ、今にも襲いかからんと身構えている。対し囲まれている二人はと言うと、リョウは相変わらず冷裂を肩に担ぎ、ソレイユは柄頭に掌を置いて空を振り仰ぐ。
「あー」
「ん?」
「あったぞ。どの位居るのかわかるもの」
「あぁ?」
言われて、リョウはソレイユと同じ方向を睨む。そこには夕焼けなのか真っ赤に染まった空の中で、雲が不自然な形を描いている景色があった。
15000
「……やれやれだ、全く……」
「倒すだけでいいらしいから、何とかなるだろ」
「そりゃそうだけどよぉ……」
余裕そうに言うソレイユに、ふとリョウは疑問になった事を聞く。
「つーかソレイユ、お前なんかスゲェ気持ち楽そうだけど、こういう体験したことあんのか?」
「あるよー。その時は後ろに護るものもあったけどねー」
「へぇ……何体くらい?」
「一万だなー」
「は?」
聞き間違いかとリョウが聞き返した、丁度その時、リョウの目の前にいたオークが重々しい雄叫びをあげた。
「お待ちかねみたいだな」
「ったく、こらえ性のねぇ連中だ」
「行き成り仕掛けて来なかっただけマシかも知れないぞ?」
「んな優しさはいらねぇから代わりに人数的なフェアさを求めてぇんだけど」
「違いない」
苦笑しながら言ったその言葉で、お喋りは終わりだった。
「それじゃ、やりますか」
「あいよ」
空気を読んでいたのか、あるいは数的な余裕からか、先手を譲ってくれたMob達に感謝しつつ……
「ふっ」
「よっ」
バンッ!と言う空気が破裂するような音を立てて、二人は飛び出した。
────
リョウは正面に居た重装備のオークが慌てたように重そうなタワーシールドを構えたのを見て、ニヤリと笑って言った。
「そうそう。ちゃんと、耐えろよっ!!」
言いながら思い切り冷裂を振り上げ……
「覇ァッ!!!」
振り下ろす!と同時に、オークの体が後ろに向かって盾ごと吹き飛んだ。吹っ飛んだオークはまるでボールのように転がりながら、さながらボウリングの如く次々に味方達を巻き込み、飛んでいく。
その出来た隙間に、リョウが飛びこんだ。
「そぉら、よっと!」
一気に吹き飛んだオークまで距離を詰めると、ずんぐりむっくりした彼の体は無視して、顔面に向かってライトエフェクトを纏った足を振り下ろす。
足技 二連撃技 墜撃
踏み込むように振り下ろされた脚は、オークの顔面に直撃してそのまま彼はポリゴン片へと変わる。スキルを使った事でリョウには隙が出来たが、周囲全員、先程オークが吹き飛んだ事で体勢を崩しているため、近寄る事が出来ない。そのままリョウは一度バ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ