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SAO‐戦士達の物語《番外編、コラボ集》
コラボ・クロス作品
戦士達×剣聖
剣聖×戦士達 一ノ試練
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者みてぇだな」
唖然とした様子で言ってから、リョウは幾らか遅く、トコトコと駆け足で走り出す。出そうと思えば今のソレイユくらいのスピードでリョウも走れるが、流石に彼のように軸をぶれさせることなく走る自信はない。

数秒走って、岩がそのまま壁からせり出したような小さな足場の上でソレイユは扉を調べていた。
しかし……

「やっぱ開かない、か……まぁ、当然だな……」
「どうだ?」
後ろから追いついてきたリョウがソレイユに問うた。首を横に振りながら彼は答える。

「ダメだな。案の定、開かない……」
「ってことは……」
リョウが言いかけた。その時……

──小さく、風が頬を撫でた──

「……ちょうどよく、鍵が来てくれたようだぞ?」
「みてぇだな……あー、面倒くせぇ……」
ぼやきながらも、リョウは青龍偃月刀を担ぎ直し、左を見る。その向こうに、物凄い勢いで接近してくる黒い影が見えた。その影はアッと言う間に大きくなってくる。

「……とりあえず、足踏ん張っとくか」
いいながら、ソレイユは刀を抜き、それを地面に突き刺した。

「だな」
リョウもまた、青龍偃月刀を担ぐと、しっかりとその場に足を踏ん張る。

そうして、近づいてきた黒い影は……リョウとソレイユがギリギリで立っていたその足場の真横を、一瞬で飛び抜けた。

「鳥か」
「鳥だな」
一瞬見えたシルエットから、二人が言った。赤く、かなり両翼の先と先の幅が七メートルはあろうかと言う、巨大な鳥だ。次いでその巨鳥を追いかけるように、突風が吹き荒れた。
恐らくこの下に居る者達はこの鳥と風にやられたのだろう。これだけの速度で駆け抜けられるのならば、突風だけで足場の無い人間など容易く叩き落とせる。それが証拠に、小さな黒い点となった鳥は、どうやら旋回して来ているようだった。おそらくだが、突進だけが奴の攻撃方なのだろう。実際それで十分だ。しかし……

「そうだな……リョウ」
「ん?」
首をかしげたリョウに、鳥の方を指さしてソレイユは言った。

「俺をアイツに向かって飛ばせる?」
「あー、できねぇ事ねぇけど」
「そうか。んじゃ、ちょっとやってみるとするか……」
「って、アイツの上に乗る気かぁ!?」
驚いたように言ったリョウにソレイユはあっけらかんと頷く。

「まぁ、何とかなるだろ。あのスピードじゃ方向転換はできねぇだろうし、避けられることはないだろ」
「そりゃそうだがなぁ……自信あんの?」
「やってみればわかるさ」
力みも無く、ただふっと微笑して言ったソレイユに、リョウは苦笑する。

「成程……って、あぁ。そうか」
一人で納得したように頷いたリョウにソレイユが首を軽くひねった。ニヤリと笑って、彼は言った。

「んじゃいいや。ソレイユ。お前さん
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