コラボ・クロス作品
戦士達×剣聖
剣聖×戦士達 一ノ試練
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る事になる。そして……
「で、そこに牛の頭蓋骨が有ることから分かる通り」
「ミノタウロスが倒されたのはこの場所ってわけか」
「あぁ……この糸をたどって行けば、出口の筈だ」
「おっし、んじゃ行くか!」
リョウがそう言うと、ソレイユは立ち上がって再び先に歩きだした。それに続くように、リョウも歩きだす。道筋はまだ、始まったばかりだ。
────
「……迷宮に板渡りとは……斬新だなぁ、オイ」
「確かになー」
少し大袈裟な表現で言ったリョウに、ソレイユが返した。
今、ソレイユとリョウは幅五十センチ程度の木の板の上を渡っていた。左右に手すりの類は無く、眼下十メートル位の位置には剣山が立っている。落ちれば即死確実だ。
迷宮内であるためか風は無いので煽られて落ちると言うことはまずないが……
「ソレイユよぉ」
「んー?」
「お前、何で刀を二本も装備してんだ?使わねぇだろ?」
ソレイユは特に考えるそぶりも見せずに答えた。
「古来の侍は刀を一本しか使わなくても二本腰に差していただろ。それに倣ってだよ」
「何じゃそら。歴史好きなのか?」
「まぁ、好きな方かな」
「へぇ……」
なんとなしに言うソレイユに、なんとなしにリョウも答えると……
「おっ」
「ん?」
ソレイユが声を上げ、リョウが首を傾げる。因みに歩みは止めていない。
「出口の扉らしきものが見える、んだけど……」
何やら言葉を濁すソレイユに対して、いい加減綱渡り気味な状況が嫌になっていたリョウは意気揚々とその扉に向かおうとする。しかし……
「おぉ、うし、さっさと通過しようぜーって……げ」
心底嫌そうな声なリョウの声を聞いて、ソレイユが苦笑する気配がした。
「気付いたか」
「あぁ、何だってんだこんにゃろう……」
リョウが見つめていたのは、その先に有った扉……では無い。扉自体は、あくまでごく一般的な木の扉だ。先程と同じく左右に押し開くタイプで、特に珍しくもなければトラップも無いだろう。問題はその手前……の、谷底である。
そこには、大量の頭蓋骨やら人骨やらが、剣山に突き刺さった状態でそこらじゅうに転がっていた。しかし考えてみてほしい。これはおかしくないだろうか。何しろ足場は手すりが無いとはいえ五十センチの幅があるのである。普通に歩けばまず間違いなく不安定ではあれ、落ちることはない。にもかかわらず、ゴール手前で何人もの人間が死んだあとが有ると言う事は……
「走った方がいいか……大丈夫?」
「はぁ……ご自由にどうぞだ」
リョウの言葉を聞くや否や、バンッ!と音を立ててソレイユは一気に走りだした。体を前傾形にして、狭い橋の上をもの凄いスピードで全く軸をぶれさせる事無く一気に駆け抜ける。
「……忍
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