コラボ・クロス作品
戦士達×剣聖
剣聖×戦士達 プロローグ
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こで何故か少しだけ息継ぎをる様に間をおいて、声は言った。
[バッドラック♪]
────
「で……どうすっかね」
「んー、そうだねー」
チュートリアル(?)が終わり、前方の石の壁が左右に開いてその奥に通路が現れてから、リョウと青年が初めに言った言葉がそれだった。
「正直、妙にリアルな夢としか思えねぇし、信憑性も証拠もねぇけど……まぁいいや、どうする?兄ちゃん、俺は行くけど、お前は?」
前方の通路を指差して言ったリョウに、青年は呆れたように立ち上がって行った。
「どうもこうも……この状況じゃ確か事なんてひとつしかないからな……」
「ほぉ、それは何ぞや?」
言いながらストレージを操作し、かなり長い長刀と、それより幾分か短めな黒刀を取り出し、腰に括った青年に、リョウは尋ねる。ちなみに長刀の方は、刀の事等全く知らないリョウにでも一目で技物だろうと分かる物だ。彼が刀のチェックをしている時に、ちらりと見えた刀身は異様なほどに美しく、それでいてしっかりとした存在感と重厚感を感じるものだった。
青年は、特に何の力みも、思い入れも感じさせない平静とした口調で言った。
「おれはここに居るってこと」
「ははっ!ちげぇねぇ!!」
聞いて、リョウは天井に向けて短く笑った。面白い事を聞いたといいたげに笑いながら、ストレージを操作して柄の短い偃月刀を取り出す。
「此処に居ることは確か。となると後は……」
偃月刀を点検しながらリョウは呟く。それを引き継ぐように青年が言った。
「出来ることをやるだけ、だろ」
「ますますもって、ごもっとも、だな」
そう言うと、リョウはその場で偃月刀の柄を持ち、くるくると回転させ始めた。
「?」
「出口まで、試練四つだっけか?」
その動作を首をかしげながら青年は見たがリョウの言葉に我に返った。
「らしいね……腕に覚えはあるほうかい?」
「んー……」
言いながら、リョウは偃月刀を回転させ続ける。始め、唯の柄の短いそれだった刃は、やがて柄を伸ばし、ブンブンと重々しい音を立てて回転する。
「ほぅ……」
「っと」
青年が感心したように呟くのと同時に、ダンッ!と大きめの音を立ててその柄を地面にたたき付けると、そこには肉厚の刃に、竜の装飾が施された、青龍偃月刀……冷裂があった。
リョウはニヤリと笑って言う。
「やってみねぇとなんとも言えねぇな」
「確かにね……それじゃ、存分に期待させてもらおうじゃないの」
「へへっ」
笑いながらそう言うと、青年はゆっくりと歩き出す。リョウが冷裂を持って続く、自然と二人は、前衛と後衛、それぞれの位置取りを取っていた。と、青年が何かに気が付いたように立ち止まり、振り向いて言う。
「そう言えば、互いに名乗ってなかったよな?」
「
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