コラボ・クロス作品
戦士達×ツインズ
おまけ!その三
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わせていた。明らかに、受け止める構えだ。
リョウに止められた物の、ユミルはまだ迷う。しかし……
『“俺の実力”を信じろ』
ちっ。と、ユミルは再び舌打ちをする。他人を信用するつもりは無い。無いが……少なくとも、この男の筋力値は本物だ。だからユミルは、そのまま溜めた。そして……
「ギガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!」
「おおっ!!」
振り下ろされた木のハンマーと、振り上げられた冷裂が激突する。
それは衝突と同時に凄まじいライトエフェクトを撒き散らし……
「っは……こんなもんか、よぉっ!!」
「ガッ!?」
しかし一瞬で、それは冷裂に押し切られた。
振り切られた冷裂が一気にハンマーを押し返し……
「亜ァァァッ!!」
枯れ木はその勢いに持って行かれるように、両腕を振り上げる体勢を強制された。その腕からは、ハンマーが綺麗に消失していた。
薙刀 重単発溜強化技 崩山月
そして……
「ユミル!」
「ヴォーパル……チャリオット!!」
両手槍 重単発技 ヴォーパル・チャリオット
凄まじい威力を誇る紅の槍が枯れ木の身体を貫き……
「ギジャァァァァァァァァァッ!!」
出て来た時と同じく軋むような断末魔の叫びと共に、その身体が爆散した。
――――
「うっし、終わり!ユミル!」
「……?」
数秒たち、互いがスキル硬直から回復する。と、リョウがユミルに声をかけた。
訝しげにユミルはハルバードを持ったまま振り向く。其処に不意打ち気味に……
「お疲れさんっ」
「わっ!?」
リョウがユミルの頭をワシャワシャと撫でた。
「…………!?!?」
「おぉ、マジでさらさら。良い髪質してんなぁお前」
「〜〜〜〜〜〜〜〜!!」
直後、ユミルは思いっきり、その手を払いのけ……ようとして、リョウの腕に笑いながらその一撃をかわされるのだった。
────
「んで、ボスは倒したわけだけどよ……どうすりゃ良いんだ?これから」
「……知らない」
「っはは。そりゃそうか」
少しの間じゃれた(と言うかリョウが一方的にユミルをからかった)後、枯れ木の王が消えた丘の上には静寂が戻った。居るのはリョウとユミルの二人だけ。有るのは背の低い草と、初めに枯れ木の王が居た場所に有る深い穴のみだ。
と……
「お?」
「んっ……」
突然、当たりが明るくなり、リョウはニヤリと笑って光源をチラリと見、ユミルは眩しそうに顔の前に手をやってそれを遮る。
黄金色の光が、外周部の向こうに広がる空の彼方から差し込んでいた。
「夜明けだな」
「…………」
目が慣れたのか、ユ
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