コラボ・クロス作品
戦士達×ツインズ
おまけ!その三
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居る際は蔦達は一斉に中央に殺到する。
さて、この正面広範囲の蔦攻撃に対し、それを突破して技後の隙を狙おうと思うと、どのルートが最も蔦攻撃を受ける確率が低いか?言うまでもない。中央である。
一旦拡散してから集まると言うことは即ち、中央を攻撃するには弓なりの軌道を描かねばならないため、必ず懐に空間ができるということである。
しかし一直線に通り抜けようとすれば当然、攻撃からの視覚的、精神的圧力を最も受けるのも中央だ。そしてそれによって勢いを殺がれることは、それすなわち即、集中砲火を受けることに繋がる。つまり、躊躇ってしまえば、リョウの場合大ダメージ。ユミルの場合は死に繋がるのだ。
だからこそ、二人は筋力値に任せて一気に飛ぶ。躊躇わず、迷わず一直線に飛ぶ。
そうして……
「っぉお!」
「ふっ!」
一気に枯れ木の懐に飛び込んだ二人は、自分たちの後ろで地面が次々に抉られる音を聞きながら、一斉に互いの得物を振り上げる。
二人の得物に、同時にライトエフェクトが走り、隙だらけの本体に向けて……
「割れろぉ!!」
「っらぁぁ!!」
薙刀 重単発技 剛断
両手斧 初級単発技 バスター
お互いに充分に威力の乗った一撃が平行な光の筋を描いて振り下ろされ、枯れ木に直撃した。HPがガクンと一気に減り、残り二割五分まで減少する。
「ギジャァァァ!!」
「っと!」
「っ!」
かなり大きくノックバックした枯れ木には見向きもせず、ユミルがいち早く硬直から回復し、バックステップで少しだけ下がる。
「ガァッ!!」
対し、枯れ木は何とかノックバックから回復し、太い右腕を振り上げると、一気にユミル目掛けて振り下ろす。が……
「勢ィ!」
すくい上げるように振るわれた冷裂がそれを阻んだ。続けて振るわれた左腕も、リョウは冷裂で弾き返す。その間にユミルは腰を捻って槍を水平に両手で引き絞るように構える。その槍がやがて、真紅の光を帯び始める。
「はぁぁぁぁ…………!」
「グオオオォォォッ!!!」
「っ!?」
そのユミルの“溜め”に脅威を感じたのか、あるいはなかなか振り下ろし切れぬ状況に業を煮やしたのか。枯れ木が遂に動いた。
両の腕を振り上げ、限界まで振り上げたそれを空中で合わせる。途端、その二つの腕が蔦にも度って絡まり合い、巨大なハンマーのような先端に姿を変えたのである。
明らかに尋常ではない威力をはらんだそれを見て、ユミルがスキルを中断仕掛ける……が、
「動くなユミル!問題ねえ……!」
リョウの声が、それを止めた。
リョウは冷裂をユミルが《アース・ダッシャー》を放つ時のように穂先を自身の斜め下後ろに向け、その先端に黄色いライトエフェクトを纏
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