コラボ・クロス作品
戦士達×ツインズ
おまけ!その三
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ェクトが走る。
対しリョウはと言うと、聞き耳と自分が背にしている太陽から受けた影によって相手の位置と体勢を把握。ライトエフェクト発生時の微妙な発生音からソードスキルの発動を探知した後、この階層に居るモンスターが使いそうな曲剣スキルの中から影に見える体勢から発動する物を即座に検索し、その軌道を思い出す。
片手曲剣 三連撃スキル 《トライ・アグレッション》
「ほっ」
スキルが発動し、曲剣はリョウの左肩めがけて振り下ろされる。が、その軌道上に、右手の中で回転し、背中に柄部分を斜めに通して肘と手首を曲げた左手でパシッと軽い音を立てて柄が左肩の後ろ上受け止められた冷裂が割り込む。
軽く上半身を捻って、リョウはうまい具合に冷劣の刃の部分を振り下ろされた曲剣に当てる。ソードスキルVSただ武器を動かしただけにも関わらず曲剣は冷劣の刃を突破出来ず……ギィン!と音を立てて逸らされ、リョウの右側へと抜ける。
しかしスキルはまだ終わってはいない。
振り下ろされた曲剣はそのまま下段右からの袈裟切りへと移行する。そこから最後に左下から右上への切り上げを行うのが《トライ・アグレッション》なのだが……
「ギキッ!?」
「〜♪」
二発目を放った瞬間、リョウは屈んだ体制から一気に真上に飛んでいた。
否。真上では無い。正確には斜め上後方に向かってバック転をしたのだ。
当然、モンキーの一撃は地面すれすれの空間だけを切り取り、斜め上に向かって彼が最後の一撃を繰り出すよりも前に……
「はい残念〜」
足技 重単発技 飛脚《斬首》
青っぽいライトエフェクトを纏った踵落としが脳天に炸裂。斬首どころか体を縦に真っ二つに割られて、彼は爆散した。
と……
ヒュッ
「よっと」
リョウは後方に向かって自分の体と斜めになるように冷裂を一回転。
ザスッ!と言う土が切れる音がして、地面がえぐれると同時にキンッ!と軽い音がして、続いて何かが地面に刺さる音がした。
“スローイング”の名に恥じぬ攻撃だ。投摘スキルを持っていたらしい。
「不意打ちならもうちょい上手くやんな!」
振り向き即座に低空を飛ぶ。そのまま膝を曲げ……
足技 単発技 迫打《はくだ》
文字通りのひざ蹴りが、猿の腹にクリーンヒット。
勢いの余りその紫色の体をふっ飛ばし、空中で最後の一匹は爆散した。
「で……あぁそうだ。分かれ道。この先あんのか……?」
昼からそれなりに歩いて居るはずだが、今のところそう言った所は無い。
頭を掻きながら、リョウは何も無かったかのようにふたたび歩きだした。
────
「ん?」
そのまましばらく歩くと、前方から物音が聞こえて来る。
金属のぶつかる音と、猿の鳴き声。木の軋むような音。そして……少々高い人間の声。こ
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