コラボ・クロス作品
戦士達×ツインズ
おまけ!その二
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て答えた。
「そりゃイラつきますよ。苦しみと言ったっておかしかねぇ位イラつきます」
「じゃあ……それが自分の意思なら?」
「は、はい?」
少し要領を得ない問いに、リョウは戸惑ったように眉をひそめた。しかしあえて何も言わずに、リョウは答える。
「そりゃあ……きついっすけど……まぁ、歯ぁ食いしばって耐えますかねぇ……?質素な食事で我慢するとか……?」
「……もう一つ良いかしら?」
「えぇ。まぁ。何すか?食生活チェックすか?」
リョウがおどけたように言うと、マーブルは再び小さく微笑む。しかしその笑顔には、先程はあった力が無い……
「貴方、ソロなのよね?」
「えぇ、まぁ」
「普段……一人の時はどんな食事をしているの?」
「どんな……?」
言われてリョウは、少し考える。普段は知り合いに作ってもらっているので、それ程質素な食事はしていない。しかしマーブルは一人の時と言った。つまり、ダンジョン等の中での野宿だろうか……?
「そっすね……まぁ行く前に買い物して……」
「買い物なしで」
「は、はい?」
更に制限を付けられた。こうなるともう……
「買い物までなしになったらもう……フィールドで自分で狩ったモンスターの肉だとか、後はそこら辺にある木の実とか食うしかねぇっすけど……」
「それは……美味しい?」
「んなわけ無いじゃないっすか」
苦笑気味に今度ははっきりと答えた。何しろこの食事を食べた後だ。それははっきり言える。
「味は単一だし、料理スキル下だと調理しても碌なもんじゃないっすよ。俺なんざ三回中二回は調理ミスりますし……」
「そう……」
そこまで言うと、マーブルは再び俯いた。
リョウは会話が止まってしまったため、頬を掻くしかない。
「ねぇ……リョウ君、取引がしたいんだけど……」
「はい?取引……っすか?」
「えぇ……」
突然だった。いきなりマーブルの口から出てきた意外なことばに、リョウは警戒心ならずも少々頭を落ち着け、真剣な表情を持つ。
だが……
「その、さっきのミオレの実の事よ……」
その表情は……
「良いっすよ」
即座にニヤリとした笑顔に変わった。
「……え」
余りにも突然リョウが答えたせいか、マーブルは戸惑ったように表情を固める。
そんな彼女の顔を面白がるように、リョウは続けた。
「確かに、柑橘系が好きな奴なら好きでしょうしね。これ。お教えしますよ、これの入手法……ユミルに教えるんでしょ?」
更にニヤリと笑ったリョウの顔を、マーブルはしばらく、唖然と見つめていた。が……その口から小さく言葉が漏れる。
「どうして……」
「さっき、彼奴がお冷もなしで木の実食ってんのが見えたんで。何となく、もしかしかすっと彼奴あれしか飯食ってねぇんじゃねぇかって
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