コラボ・クロス作品
戦士達×ツインズ
おまけ!その二
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「?なんか、面白い事言いました?」
「う、ううん。ごめんなさい……少し、意外だったから……ふふっ、本当にそれでいいの?」
笑いながら言ったマーブルに、リョウはますます首をかしげたが、特に気にした様子も無く返す。
「良いのも何も、十分すぎっすよ。大体食材の情報くらいでそこまでけちけちしませんよ俺は」
「そう?……それじゃあ……」
そう言うと、マーブルは足るとのレシピをテキストデータに書き始める。
リョウはと言うと、先程やりかけていた作業を続ける。
「それじゃ、これで良い?」
「うっ……す。んじゃ、クエストのは……こっちっすね。どぞ」
言いながら、リョウとマーブルは互いにテキストデータを交換する。
「これで……よしと。そいじゃまぁ……一応不明なとこあったら明日にでも聞いて下さい。俺は……寝ます……ふぁ……」
「あらあら」
そう言ってから思い出したようにリョウは大きく伸びをして、欠伸をした。
その様子を見て、マーブルはころころと笑いながら、部屋の鍵を取り出す。
「それじゃ、お部屋は二階の二号室よ。はいこれ」
「どもーっす」
手渡しながら言うと、リョウは小さく頭を下げながらそれを受けとり、食器などをカウンターの向こうのマーブルに返すと、立ちあがる。
「御馳走様でした」
「はい。お粗末さまでした」
にっこりとほほ笑んだマーブルにニッと笑うと、リョウは奥の階段に向かって歩き出す。と、上る寸前、彼は振り向いた。
「お休みなさーい。“マーブルさん”」
その言葉に、マーブルは一瞬だけ、ホント一瞬だけその言葉を何かと重ねるように目を見開き……しかし矢張り微笑みながらこちらを向くと……
「えぇ。お休みなさい。リョウ君」
軽く手を振って、此方を見送った。
────
翌日、朝飯を食べ、外へと出たリョウは、早くから薄光の森の中を歩いて居た。
今朝は残念ながらと言うべきか。ユミルに出くわすことは無かったが、マーブルは自分があの店から出て見えなくなるまで、笑顔で手を振ってくれていた。
「良い宿だったなぁ……おっ!」
そんな事を言いながら歩くうちに、前方に強く輝く青色の蕾を見つける。
近づいてみると、それは目的の、《青光の花粉袋花》であった。
「幸先、良いじゃねぇの」
今日は、良い一日になりそうだ。
──マーブル編 END──
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