コラボ・クロス作品
戦士達×ツインズ
SAOツインズ×戦士達の物語 Ending
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人の、写真集」
「ぶはっ!?」
一冊の本型オブジェクト。
その表紙には、なんかいつもと違う体勢のキリカとドウセツが映っていた。タイトルは……
「“白百合×黒百合”って……はぁ……?」
「あはは。驚いた?」
「いやぁ……こりゃ確かに人気でそうだな……なーるほど……で?以上かい?」
「うん。以上。私はこれにて」
そう言って立ち去ろうとする白装束に、リョウが声を掛ける。
「おや、どうだい?上がってお茶でも一杯」
「いやいや。お構い無くっ!?」
語尾が跳ね上がるようになり、白装束がそこから飛びのいた。その場所に、先程リョウが懐に仕込んだダガーが突き刺さる。
「……なんの、つもりかな?従兄さん」
「一つ」
「……?」
白装束の問いを無視して、リョウが呟くように言う。
「通常、いくらキリカが俺を従兄って呼ぶと知ってて行き成り他人はその呼び方で呼ばねぇし、昨日の時点ではキリカの俺の呼び方は兄貴だ。二つ。なんで俺は“さん”付けでサチは呼び捨てだ?三つ。『流石』ってのは普通はそいつを前から知ってる場合に出やすい言葉だよな。四つ。体に染みついた動きってのは拭えねェもんでな。回避の初動がそっくりだ。けど、どういうわけか熟練してやがる。さて、この辺で聞こうか」
そのまま、リョウは白装束をかぶった人物を正面から見た。
「Who are you?(お前誰だ?)」
「…………」
白装束は、しばらく黙っていた。しかしやがて、苦笑するように言う。
「今は、やめとこうかな。いつか、言う事も有るかもね」
「そうか。じゃあな」
「うん、またね」
その言葉を最後に、彼女は森の中へと姿を消した。
外周の向こうの空を見れば、本日も快晴である。
蒼い蒼いこの空を、キリカやドウセツもまた、見ているのだろうか……
────
窓の向こうの空を見れば、本日も快晴である。
桐ケ谷家の二階。散らかったリョウの部屋に、今、サチ、キリト、アスナが集まっていた。
リョウのパソコンの横には、一台のプリンターと、ナーヴギアがある。それは、サチの物であった。
「おっ!兄貴!来た来た!」
「わ!綺麗だよリョウ!」
「本当、ちゃんと復元できてるよ!」
「当り前だ。俺が何日かけたと……」
ウィン、ウィンと音を立てて、プリンターがゆっくりと稼働していた。そこから、一台の写真が刷り出されて来ていた。ゆっくり、ゆっくりと、その全体が見えて来る。
サチのナーヴギアの中に残っていた、破損したアイテムデータの中から、あの時記録結晶でとったデータを、スクリーンショットとしてパソコン内でリョウが復元、抽出し、現実世界で写真風に印刷しているのである。
一度は殆ど消去されかけたそれはかなり破損しており、修復は実際困難を極めたと
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