コラボ・クロス作品
戦士達×ツインズ
SAOツインズ×戦士達の物語 二話
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キリカ。
必死で捻りながら、くるくると落ちていく薙刀を受け止めて、相手を定めることなく振り回した薙刀は従兄の体に当てることが出来た。
そう、戦闘を終わらせる一か八かの攻撃は届いたようだ。
●
「う、うそだろ……」
「リョウが……負けた……」
勝負は決まった。結果はキリカの勝ち。その出来事に私以外の観客は驚きを隠せないでいる。
「わ、わたし……リョウが負けるところ、初めて見た……」
「そうなの?」
「だって、めちゃくちゃ強いんだよ!」
アスナから見れば、今までありえないことが今日起きたと言うことか。リョウコウの強さは戦闘を見て感じとられたわ。キリカの回避も冷静に対処をしてきたし、何よりも攻撃が凄まじいことを遠くからでも感じとれたわ。
まったく、キリカはそんな相手によく勝てたわね。
「負けちゃったか……」
サチは驚きはしているも、落ち着いた様子で口にした。
「キリカって、すごいね……。まるで正義のヒーローみたい」
「その例えおかしいわ。二点」
「え?二点?」
バカでアホで変態がヒーローなんて務められないわよ。どうしてあの戦闘を見て、キリカがヒーローだと思ったのか謎だわ。それとも何?諦めない気持ちが伝わってきたからなの?それはどうかと思うわね。
と言ってもね。
「あながち間違ってはいないわ」
「え?」
「キリカは優しいわ。どうしようもないくらいにお人好しで好かれる人よ。大抵はキリカに魅力されるわ」
明るい性格って言うのもあるけど、バカとアホと変態を除けば、彼女は正義のヒーローになれるかもしれないわね。
「だから私、キリカに正義のヒーローって言っちゃたのかな?」
「どうかしらね」
さて、勝負が終わったからいつまでもこんなところで話をする意味はないので、キリカをからかうとでもしましょうかね。
●
私は従兄に勝てた。だけど、普通なら体が何本も折れるくらいに体を動かし、小さく飛び跳ねた私は地面に無様に倒れ、ちゃんと瞳に映り出したのはいつもと変わらない青い空一面だった。
おそらくデュエル終了を告げるシステムメッセージが浮かんだんだろう。勝った実感より疲れた印象の方が強く、立ち上がろうとする気にはならなかった。むしろこのまま空を眺めたい気分だった。
「おめでとさん」
「そりゃどうも」
映る視線に見下ろす従兄が入ってきた。まったく、私はボロボロでクタクタなのに、清ました顔してピンピンしている。これじゃ、本当に私が勝ったのかわからなくなるな。
「負けたまんまじゃいられねぇな。また次があったらやろうな」
「あったらね…………少なくとも、今は寝かせてよ」
「おいおい、
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