第四十九話 井上中尉!和歌山でファミコン勝負!!その十五
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「というかこれじゃあ日帝衆圧倒的に不利だろ!」
「向こうは油だぞ!」
「コントローラー油で濡れてんだぞ!」
「けれどあの屑二人はガードされてて」
「不公平にも程があるだろ!」
「へっ、それが狙いだよ」
「俺達の狙いなんだよ」
屑二人は悪びれずに言う。
「いつも通りの策略だよ」
「それをやったのさ」
「戦いは頭脳!」
「それを使った奴が勝つんだよ!」
「特撮だってそうだろ!」
「ヒーローは時として頭使うだろ!」
特に仮面ライダーのシリーズはそうである。
「だから俺達も智略使ってるのさ」
「今みたいにな」
「さあ、これで勝ったな」
「最終ステージでな」
「じゃあやるか!」
「今からクリアだぜ!」
二人は意気揚々とゲームに向かう、そして。
ステージを解いていく、だが日帝衆の二人は。
頭ではわかっている、だが。
油だ、コントーローラーの上に撒き散らされた油のせいでだった。コントロールが滑ってしまい思うようにだった。
操縦できずその分だけ鈍っていた。
「くっ、ミスってないけれどな」
「それでもな」
「油の分だけやっぱりな」
「操縦は鈍ってるな」
「あの人達ですらな」
「そうなってるぜ」
観衆は苦い顔で解説をした。
「この調子でいったら」
「またか」
「あの連中の勝ちか」
「クソむかつく勝利宣言聞く羽目になるな」
「このまま最終回までこの調子か?」
「そんなの嫌だぞ俺」
「俺だってそうだよ」
こう言うがだ、それでもだ。
二人はステージをクリアーした、そして言うのだった。
「よし、やったぜ!」
「鬼ゲームクリアー!」
「しかも俺達の方が先だ!」
「最高の状況だぜ!」
当然の様に勝利を喜ぶ二人だった。
「見たか世界の雑魚共!」
「そして読者!」
「プレゼントは作者までな!」
「どんどん持って来い!」
こう言う始末だった。
「サインも欲しいよな!」
「遠慮しないで来い!」
「何枚でも書いてやるぜ!」
「さあ、どんどん来い!」
「サイン会か俺達も」
「遂にこの時が来たな!」
調子に乗りまくる、だが。
全世界の人達は二人を汚物を見る目で見ながら言うのだった。
「だからどうして勝つんだよ」
「何でいつもこいつ等勝つんだ」
「毎回毎回勝ちやがって」
「連載続けやがって」
「零話の時点で次回作決まってるんだぞ」
実はそうである。
「それで何で勝つんだよ」
「さっさと負けろ」
「そうしたら連載終わるんだからな」
「後腐れもなくな」
こう言うがだ、二人はこう返した。
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