第四十九話 井上中尉!和歌山でファミコン勝負!!その十三
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「正義は勝つ!」
「戦え正義のゲーマー!」
こう言うのだった、だが。
井上は瞬にだ、プレイ中で言った。
「閣下、ここはです」
「はい、油断せずに」
「進めていきましょう」
「ゲームをですね」
「このゲームは難しいです」
井上も言う。
「それも非常に」
「そうですね、私もこのゲームをしてわかりました」
瞬も初プレイである。
「この様に難解なゲームはです」
「そうはありません」
「これがレジェンドゲームですか」
「はい、そのレジェンドゲームの中でも」
とりわけというのだ。
「このゲームは別格です」
「難易度において」
「最高です」
まさにというのだ。
「そのランクに達しています」
「パズルゲームの中においても」
「際立っています」
何しろステージエディイター達がそれぞれ考え抜いて創ったステージ達だ。言うならば彼等の努力の結晶である。
「ですから」
「それで、ですね」
「油断をしてはです」
「敗れるのは我々ですね」
「我々も敗北条件は同じです」
そこは公平である、流石に。
「一度でもミスをすれば」
「それで、ですね」
「敗北です」
プレイヤーを一機でも失えばだ。
「まさにスペランカー以上です」
「スペランカーですか」
「はい」
スペランカー体質という言葉がある、やたら怪我をする虚弱体質のことであるがこの言葉の由来にもなっている。
「スペランカーはすぐに死にました」
「そうでしたね」
「はい、まさにです」
少し段差に落ちればだ。
「それで死にました」
「そこまで弱い主人公だったのですね」
「その為プレイには細心の注意が必要でした」
グーニーズやミッキーをやる要領でやれば笑う位すぐに死ぬ。
「そのスペランカーをやる心持ちで、です」
「中尉はですね」
「プレイをしています」
まさにというのだ。
「そうしています」
「そうなのですか」
「ですから」
それで、というのだ。
「戦っています」
「左様ですか」
「ではです」
「はい、細心の注意を払い」
「勝ちましょう」
こう話してだ、そしてだった。
二人も冷静にプレイしていく、そうして一ステージを確実にクリアーしていき遂に最終ステージであるステージ五十に来た。
そのステージの画面を見てだ、ジャスティスカイザーの二人は言った。
「このステージも鬼だな」
「ああ、一目見ただけで難しいってわかるぜ」
「このステージも鬼だな」
「激鬼だぜ」
尚作者はこのステージの画面を覚えていない。
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