機動戦艦ナデシコ
1294話
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ス隊の面々は訓練を重ねていた訳だ。
まるでこの2週間の成果を見せるかのように戦っているエステバリス隊を眺めつつ、俺は次の双胴艦への攻撃を開始する。
こちらに向かって飛んでくるレーザーやレールガンの砲弾を回避しながら、エナジーウィングから放たれる刃状のエネルギーを同一ヶ所へと向けて命中させ続ける。
双胴艦のAIが、このままでは自分達も先程同様にやられると判断したのだろう。今までと比べても更に強力な一撃をミロンガ改へと向けて放ってくる。
「っと!」
だが、その攻撃を回避するのは難しい話じゃない。
それこそ、無人機故に一定以下の技量の相手には無双出来るのだろうが、それは逆に言えば一定以上の技量の持ち主に対してはそれ程効果的な攻撃を行えない事を意味している。
この辺はメギロートとかのAIと大して変わらないよな。
勿論AIとしての性能差というのはある。
特にシャドウミラーで使用している無人機のAIは、ゼ・バルマリィ帝国が何十年、何百年といった戦闘経験を蓄積させてきたAIだ。
木星蜥蜴のAIは、残念ながらそこまで優秀という訳ではない。
……まぁ、スペック的にはメギロートよりも双胴艦の方が攻撃力が強いとかはあるけど。
出来れば、メギロートやイルメヤなんかにもグラビティブラスト……とまではいかないが、もう少し強力な武器を付けたい。
ただ、生産プラントの方の問題で大きな改造は出来ないんだよな。
マクロス世界から戻ってきてから、一時期メギロートに重粒子ビーム砲を付けられないかと見当したけど、結局技術班に却下されたし。
いや、それはそれで当然だと思うんだけどな。俺だってそのくらいは分かる。
「っと、2隻目!」
2隻目の双胴艦が内部から火を噴きつつ爆破したのを確認し、すぐさま次へと向かう。
残り3隻。こうして見る限りだと、俺が双胴艦を全滅させるのとエステバリス隊がバッタやカトンボ、チューリップといった双胴艦以外のどっちを撃破するのかは……競争といったところか。
そんな風に考えつつ、俺は3隻目の双胴艦へと向けて牽制の意味を込めてミサイルを発射するのだった。
……結局その後、残り3隻の双胴艦を纏めて撃破した後で、まだチューリップが何隻かとカトンボが7隻程残っていたのをエステバリス隊と協力して撃破し、ナデシコへと戻るのだった。
「お疲れさん。……あの双胴艦はどうだった?」
コンテナから格納庫へと戻ってきた俺へと、リョーコが声を掛けて俺の方へと何かを放り投げてくる。
ナデシコはそのまま格納庫に入る事が出来るから、どうしても俺よりも早く機体から降りられるんだよな。
まぁ、そんなに差がある訳じゃないけど。
リョーコから渡されたのは、飲み物の入っているペットボトル
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