機動戦艦ナデシコ
1294話
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えばどうしようもなかったらしい。
内部隔壁とかがあれば、もしかしたら話は別だったかもしれない。
だが、そんなのはなかったらしく、また艦内部にあった可燃性の物質や動力炉辺りに被害でもあったのか、双胴艦は内部から破裂するようにして破壊されていく。
「次!」
双胴艦の爆発の衝撃を利用し、一番近くにいた双胴艦へと向かう。
爆発の衝撃を利用してはいるが、Eフィールドによって機体にダメージは受けていない。
……ただ、木星蜥蜴による攻撃よりも双胴艦の爆発の方がEフィールドに大きな負荷を与えているというのは、正直どうかと思うが。
『ナイスだアクセル! その調子で他の4隻も頼むぞ!』
次の双胴艦へと向かっていると、リョーコからの通信が入る。
その通信ついでに周囲の様子を確認すると、そこではエステバリス隊5機がバッタを相手に無双を行っていた。
リョーコがバッタに対して近接戦闘を挑み、バッタの攻撃がそのリョーコに集中したところでヒカルとイズミの機体による援護射撃でバッタを破壊していく。
やってる事は、ぶっちゃけサツキミドリ2号での模擬戦でヤマダを囮にした時とそう変わらないのだが、勿論大きく違う場所はある。
最も大きな違いは、やはり囮役をやっているリョーコが仲間との連携をきちんと考えている事だろう。
模擬戦の時のヤマダは、そんなのは関係ないと自分だけで突っ込んで味方との援護は丸っきり考えていなかったが、それと比べると今のリョーコ、ヒカル、イズミのコンビーネーションは阿吽の呼吸と言ってもいい。
また、ヤマダの方も以前とは違う。
こっちはテンカワとコンビを組んでバッタを倒している。
ヤマダがエステバリスの拳でバッタの群れを撃破しながら進んでいき、その援護としてテンカワがラピットライフルを使い弾丸を放つ。
やっているのはリョーコ達とそう変わらないのだが、やっぱり連携の拙さは幾らか出るらしく、どこか危なっかしいようにも見える。
……にしても、エステバリス程の小型機で肉弾戦をやっても平気なんだな。
いや、今までも同じような場面は見ているんだけど、つくづく思う。
同じような小型機のKMFは殴り合いとか出来ないんだが。
こっちでは拳にナックルガードみたいなのが付けられており、普通にバッタを殴って撃破している。
何だか、色々な意味で物凄い戦い方をしているな。
それでもそれぞれ連携が上手い具合に噛み合っている辺り、何だかんだで強くなっているんだろう。
実際、サツキミドリ2号を出発してからここまで約2週間、エステバリス隊の連中はシミュレータを使って訓練をしてたしな。
エステバリス専用のシミュレータである以上、ミロンガ改のデータは当然入ってないので俺は何も出来なかったが、その間にもエステバリ
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