機動戦艦ナデシコ
1294話
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という選択肢は存在しない。
そうなると、残る手は……ビームでも重力波砲でも、リミッター解除でもない選択肢。
「エナジーウィング、か」
勿論、ディストーションフィールドがエナジーウィングから放たれる刃状のエネルギーをも防ぐという可能性は十分にある。
だが、もし上手くいけば、これからミロンガ改は木星蜥蜴に対して絶対的なアドバンテージを得る事が出来る。
試して見る価値はある、か。
ビームマシンガンでこっちに近づいてくるバッタを撃破しながら、一気に双胴艦との距離を詰める。
そうしてディストーションフィールドのすぐ近くまで到達すると、エナジーウィングから刃状のエネルギーを射出する。
放たれた刃状のエネルギーは真っ直ぐに飛んでいき……ディストーションフィールドに弾かれたり進行方向を曲げられたりせず、双胴艦の装甲へと命中する。
「効果あり、か。威力はまだ足りないが……それでもこの近距離で撃ち続ければいずれ装甲を貫いて内部にダメージが与えられる筈だな。他の双胴艦からの攻撃も止んだし」
ここまで双胴艦に近づけば、他の双胴艦も迂闊に俺へと向かって攻撃を仕掛ける事は出来ない筈。
寧ろ、双胴艦の攻撃力が高いからこそ……と、そんな事を思っていたのだが、次の瞬間近くにいた別の双胴艦からミサイルが発射される。
いや、ミサイルだけではない。ビームや重力波砲というだけではなく、どこか見覚えのある砲口が……って、レールガンか!?
この世界ではまだ研究途中の兵器であるレールガンだが、SEED世界では一般的だし、ギアス世界で使われている銃も原理は似たような物だ。
今双胴艦が俺の方へと向けている砲口は、それらに似ている印象があった。
ちっ、厄介な真似をする。
放たれたミサイルはジャマーでどうとでも出来るが、レールガンの方は受け止めるか回避するしかない。
勿論ミロンガ改はEフィールド、G・テリトリー、ブレイズ・ルミナスといった3つのバリアがある。
普通に考えればレールガン程度当たっても意味はないだろうが、それでもわざわざ攻撃に当たるような真似はしたくない。
そんな訳で、俺はエナジーウィングから放たれる刃状のエネルギーで双胴艦を攻撃しながらも、一ヶ所に留まる事はなく周囲を動き回る。
もっとも、同じ場所に攻撃を続けざるを得ない以上、それ程動き回れる範囲は広くないのだが。
レールガンやらミサイルやらレーザーやらを連続して発射してくる中、俺はひたすら攻撃を回避しながらエナジーウィングの刃状のエネルギーを撃ち込んでいき……やがて、限界が訪れる。
双胴艦の装甲を削りきり、その内部へと刃状のエネルギーが流れ込んでいったのだ。
ディストーションフィールドと厚い装甲による防御力は高い双胴艦だったが、それを抜かれてしま
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