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魔法少女リリカルなのは 〜最強のお人好しと黒き羽〜
第十二話 信頼の昼
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撃に反応できなかった俺は、彼女の右平手打ちをを喰らう。
そこに魔力変換資質・電気を流し込まれた俺の全身に高電圧の奔流が駆け巡った。
あまりの激痛で悲鳴を上げる俺だが、これのおかげで右肩と右足の違和感や凝りが治ったのは余談である――――。
*****
「ごめんなさい」
「こちらこそごめんなさい」
それから小一時間が経過し、ちゃんと服を着たフェイトと全身の痺れが抜けた俺は、リビングで合流したと同時に土下座をし合った。
俺は不可抗力とは言え、裸を見てしまったこと。
フェイトは動揺していたとは言え、本気の一撃を入れてしまったこと。
お互いに深く深く反省するために全世界共通の謝罪をするのだった。
「ごめん、完全に寝ぼけてた」
そう、普通に考えれば起きたら先にフェイトが姉さんの部屋にいるかの確認をするべきだったんだ。
万が一にもフェイトが逃げたら……なんてことを考えるのが、彼女を捕まえた側のすることなのだから。
それすらしないで放置したということは、俺は無意識のうちに彼女が逃げていないと思って疑わなかったんだ。
結果としてフェイトの裸を見てしまうと言う大惨事を起こしてしまった。
(管理局の魔導師としても、人としても最低だな)
二重の意味で反省しないといけないこともあり、正直言って結構落ち込んでいる。
「ううん。 私こそ、何も言わないで勝手に風呂場を使ったんだし、こうなることも分かってるべきだったから」
対してフェイトもまた落ち込んでいた。
まだ裸を見られた恥ずかしさが抜けてないのか、顔を見ると頬赤くし、瞳は今にも涙を流しそうな勢いだ。
そんな状況でも俺のことを一方的に責めず、自分の悪い点のみを自覚して反省していた。
「いやいや、浴室を使っていいって言ったのは俺のほうだし、その点についても結局は俺の責任だよ」
捕まってる身とは言え、フェイトだってお年頃の女の子だ。
風呂も入れない環境は嫌だろうから、寝る前に一度浴室の使い方を教えていたということを、痺れている小一時間の間に思い出していた。
寝ぼけていたと言うか、完全に抜けていた。
「で、でも……」
しかしフェイトもなぜか諦めないで謝罪の言葉を捜す。
それはこの子が責任感の強い女の子であるということ他ならなくて、きっとどんな言葉を尽くしても彼女は謝罪を認めてもらうのを諦めないだろう。
なら、
「それじゃさ、答えて欲しい質問があるから、それを答えたら許すってのはどう?」
「え?」
俺は彼女が少し迷い、頷いたところで問う。
「身体の傷……あれは、母親に付けられた傷なのか?」
ビクッと
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