日常会話と文屋カラス
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紫が帰ってから10分位が経った。霊夢はまだ、顔を赤くしている。今声を掛けたら「夢想封印」されかねないので、そっとしておくとしよう。霊夢が落ち着くまで空を見ていると空からなにやらこちらに向かってくるのが見えた。「霊夢〜!」こちらに向かってきたのは、箒に乗った白と黒の服を着た少女だった。「あ、魔理沙」霊夢は着陸した魔理沙に近づいた。魔理沙…パンツ見えそうだった。(見えなかったからセーフ)
「ん?誰だこの男?まさか!霊夢の彼氏か!?いつの間に?」
「ち!違うわよ!!そんなんじゃない、だだの……」
霊夢が口ごもると魔理沙は更に聞いてきた。
「だだの何なんだぜ?」
「……居人」
「ん?」
聞こえないと言うジェスチャーを魔理沙はした。すると霊夢は顔をまた真っ赤にしながら
「同居人よ!一緒に住むのことになったの!?」
「ど、同居!?どう言うことだぜ!?」
魔理沙が驚きながら聞くと霊夢は今までのことを丁寧に説明した。
少女説明中……
「なるほど、つまりお前らは1つ屋根の下で暮らすってことだな?」
「そうじゃないわよ!?いや、そうだけど!」
顔を真っ赤にしている霊夢を魔理沙はニヤニヤしながら見ている。魔理沙は、俺の顔を見て
「奏は私たちのこと知ってるんだろ?奏の世界では私たちはどんな感じなんだぜ?」
「ん〜。どうだったって言われてもなぁ?霊夢は貧乏って感じだったな。」
俺が言うと魔理沙が笑いだした。
「なっ、失礼すぎです!!魔理沙も笑わない!」
霊夢はまた顔が真っ赤になっていた(怒ってるだけだけど)
「で、ww私は、どんなww感じなんだぜ?www」
ま魔理沙はまだ、笑っていた。
「ん〜。魔理沙は泥棒だったぞ。」
「…………。」
「…………確かに魔理沙は泥棒するわよね。この前も本盗んでたし。」
「あれは借りてるだけだぜ!!」
「一生借りることを盗むって言うのよ。」
「あ、1つだけ二人に共通している事があるよ」
「ん?なんだぜ?」
「変なことじゃ無いでしょうね?」
霊夢は貧乏と言われたことを気にしているようだ……。
「二人とも、超絶カワイイってことだよ。」
「な、なな何を言ってるんだぜ!?」
「変なこと言わないでよ!」
霊夢と魔理沙は照れたように顔を赤くした。
少しの沈黙があったが、魔理沙が口を開いた。
「と、とりあえず!宜しくな、奏」
「私も、一緒に住むんだから働いて貰うわよ。」
二人は柔らかい笑顔でそう言った。
「あやや?これはスクープ間違いなしです!」
一人のカラス天狗がそう言ってカメラのシャッターを切った。
この1枚の写真のせいで、まさかあんなことになるなんて思いもしなかった。
春の空に響いたシャッター音も「春ですよ〜。」と言う春告げ精の声に紛れ、風と共に消えていった。
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