9部分:第九章
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存在しているのである。
「あそこがあるんですか」
「他の国で言う士官学校じゃな」
士官学校と呼ばれないのが日本の複雑なところである。
「それじゃな」
「そうですね。航空自衛隊ですか」
「それも出て来んのう」
航空機一機空に出て来ることはなかった。
「陸も海も出て来んしのう」
「どうしてですかね」
「恐れを為したわけではあるまい」
博士はその可能性は自分の頭の中ですぐに否定してしまった。有り得ないというわけである。
「それはのう」
「ないですか」
「それじゃったら過去何度もわしの前に出て来てはおらん」
こう言う博士であった。
「何度ものう」
「じゃあ今回出て来ないのは」
「左様、そこじゃ」
まさにそのことを指摘する博士であった。
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