第六幕その五
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「身体を冷やした方がいいですね」
「うん、身体は冷やさない方がいけれど」
「熱過ぎてもですよね」
「よくないから」
だからというのです。
「つまりどっちもだよね」
「過ぎるとよくない」
「そういうことだよね」
「うん、適温がいいんだ」
お医者さんとしての言葉です。
「熱過ぎず冷やし過ぎずだよ」
「つまり適度に温める」
「そうし状態がいいから」
「だからだね」
「ここは熱くなり過ぎない様にして」
「ある程度冷やすんだね」
「そうしよう、だから」
それでというのでした。
「食べ終わって少し経ってからよく冷えたお茶を飲もう」
「コンビニに売っているですね」
「それを買ってね」
先生はトミーに微笑んで答えました。
「身体をある程度冷やしてね」
「適温に保つんですね」
「そうしようね」
「わかりました」
こう言って頷いてでした、そのうえで。
皆は雑炊を食べ終えてデザートの夕張メロンも美味しく食べてお店を出てからコンビニでよく冷えたお茶を買って飲んで、です。
体温を調整してでした、ホテルに帰ってお風呂にも入って身体を休めました。そしてその次の朝にでした。
先生はスープカレーを食べてです、満足していいました。
「朝のカレーはやっぱりいいね」
「うん、このスープカレーもね」
「いいよね」
「普通のカレーとはまた違った感じで」
「絶品だね」
「こちらもね」
「うん、北海道は奥が深いよ」
先生は本当にスープの様にさらさらとしたルーが御飯にかかったそのカレーを食べつつ皆に言います。スパイスの適度な辛さが実にいいです。
「こうしたものまであるんだからね」
「というか美食の宝庫?」
「もうそんな感じだよね」
「鮭、雲丹、ほたて貝、烏賊、ジャガイモ、お寿司、ラーメン、蟹でね」
「メロンやコーン、牛乳もあって」
「しかもこのスープカレーもいいし」
「お昼はジンギスカン鍋だしね」
動物の皆も言うのでした、そのスープカレーを食べながら。
「何かね」
「もう凄いよね」
「美味しいもの一杯あり過ぎて」
「もうね」
「何を食べればいいのか」
「迷う位じゃない」
「うん、僕も話は聞いていたけれど」
それでもと言う先生でした。
「こうして実際に食べるとね」
「違うよね」
「もうそれこそ」
「全部食べる為に苦労する」
「それ位だよね」
「いや、神戸や大阪もいいけれど」
関西のそうした街と同じだけ、というのです。
「北海道もいいね」
「ここまで美味しいものが多いと」
「僕達も困るよ」
「それを全部味わうことに忙しくて」
「大変だよ」
「胃が大忙しだよ」
「というか皆変わったね」
王子はスープカレーも食べて大喜びの皆にも言いました。
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