アインクラッド編
第七話本質
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「サイガ君!!!」」
サイガは目を覚ますと、一瞬にしてさっきの光景が脳裏に浮かんだ。
「ナギ…アス…ナ」
二人の泣きそうな顔が見える。どうやら倒れている間にPohは来なかったようだ。
ああ、またこれか、身体が重い、なんて考えていると
「サイガ君!大丈夫!?ずっと起きなくて本当に心配だったんだからね!!」
「ごめんな。あいつは…もう来て…無いのか?」
「うん…もう居ないみたい」
ようやく落ち着きを取り戻し、サイガはいろんな意味でマズイ状況にあると理解した。
「あのさ、ナギ…アスナが…その、ニヤニヤしてるから…そろそろ離してもいいよ」
「…?…………ッ!?」
ナギは心配のあまりサイガに抱きついていた。本人にはその自覚がなくサイガに言われてやっと気がつき、だんだんと
顔を赤くしていった。
「あッ…えと……その……ぅぅ…」
「いや、済まなかった、心配かけて。もう大丈夫だ」
「ナギってば“どうしよう、どうしよう”ってすっごく心配してたんだよ」
「も、もうアスナ、言わないでよ〜」
これ以上にないほど顔を朱色に染め上げたナギ。
「それにしてもさっきの黒ポンチョの男は何者だったの?」
「あ、そうだった。あいつは俺たちを皆殺しようとしていたのさ」
さらっと恐ろしい一言にナギとアスナは顔を強張らせた。連絡しとくか、と言ってサイガはメッセージをキリトに送っている。
「おーい、そんなに怖がんなよ、俺がいればあいつは多分来ない」
「なんの…目的で…来たの…?」
ナギは顔をいっそう強張らせた。いくらデスゲームだからと言ってPKをするプレイヤーがいないわけでは無い、
そんな事は分かっている
が、二層の段階でそんなプレイヤーに遭遇し、命を狙われた。
一か月ちょっと前までは平穏な生活を送っていた女の子がこの恐怖に耐えられる筈が無いのだ。
「落ち着けナギ、確かにあいつはのPSは攻略組を凌駕している、俺とキリト以外は文字どうり瞬殺だろう、
戦うとしたらな。逃げるだけなら攻略組にも分がある奴は何人かいる、特にアスナ、ナギ、二人の速さならまず間違いなく逃げられる。だから、大丈夫だ」
「…で…でも………」
「んじゃ、こうしよう」
サイガはフレンド申請と、パーティー申請をナギに出した。
「これで俺はナギのHPと、居場所が常に見られる」
「…ありがと、サイガ君」
「それに、攻略組に入るんだったら俺と組んでてそんはないだろ?」
「…………へ?…」
「?
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