アインクラッド編
第七話本質
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君の彼女?」
「もう!違うから!」
「ねえねえ、サイガ君」
「………」
「あれ?普段なら真っ先に食いついて来そうな人が静かね」
サイガはというと、罠を作りながら寝ていた。
「…寝てますね」
「はあ、いつになったらやる気を出すのかしら」
「サイガ君も攻略組なの?」
「…まあ、そうね」
かなり変わっているが、サイガの腕は確かなものである。
「通りであんなに強いと思った」
「どんな感じだった?」
「トレンブリング・オックス三体を一瞬だったよ!凄かったな〜」
ナギは目を輝かせながら話していた。
「そう言えばなんであの道にいたのかな?」
「あ〜、最初は私たちと一緒に居たんだよ。そしたら突然『ピンクの霞が…』とか言い始めて森の中に入ってっちゃったの」
「…やっぱり凄い人だね…いろいろ…」
アスナはボソッと一言。
「運命の赤い糸だったりして」
「ちょ、ちょっとアスナ!?何言い出すの!?」
「さっきのお返しだよ〜」
「も、もう!」
アスナの一言でナギは顔を真っ赤にしてしまった。
ナギはサイガに好感を抱いているが、それは「好意」ではなく強い「憧れ」である
「そう言えば僕サイガさんが戦っている所見た事ないですね」
「あれ?そういえばそうね。ボス戦ならあるけど、私もないわ」
知らないのも無理はない。何故ならキリトとアスナが全て倒してしまうからだ。サイガ自身のレベリングはソロで行っている為アスナは知らないのだった。
「だって三人で攻略してたんでしょ?」
「それはな、教えてやろうか、ナギ」
「サイガ君!?起きてたの?てか、どこから聞いてたの!?」
アスナにからかわれた言葉を聞かれたのではないかと再び顔を赤くしてサイガに詰め寄り問いただした。
「うおッ!ど、どうしたナギ、顔が赤いぞ!落ち着け!」
「どこから聞いてたの!」
有無を言わせないその迫力にサイガは一瞬で従った。
「た、戦ってるのがどうちゃらこうちゃらってとこから…」
ナギはホッと安堵するとサイガを放した。
「…ふう、さて、俺の戦っている姿を見た事がない理由、それはな…」
「それは…?」
「キリトとアスナが一種の変態だからだ」
「…え…?」
謎のカミングアウトにナギはついていけずに、固まっていた。
「ど、どこがよっ!!!」
「だってそうだろ、敵が出てくるたびに目を輝かせて飛び込んでくし」
「い、いやそれは…そ、そうよ、サイガ君が代わってって言わないからよ」
「キリトに代わってと言うと『いや…まだ…もうちょっと』って言うし、アスナに代わってって言うと、
『えー、まだいいでしょ?』、この無
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