第2章:埋もれし過去の産物
第40話「助けたいから」
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レーヴァテインを正面から受け止める。
「『...リヒト、大丈夫か?』」
〈『...私は貴方のために作られた矛です。...そして、変わったのは貴方だけではありません。...この程度、強度に問題ありません。』〉
「『はっ....そりゃ、頼もしい...!』」
―――ッギィイイイン!!!
真正面からの斬撃を、リヒトで受け止める。
...あぁ、確かに、これほどの攻撃でびくともしないな、リヒト...!
「こい!シュネー!」
「っ、ぁあああああああああ!!!」
―――ギギギギギギギギギギギギィイン!!!!
互いに剣をぶつけ、弾かれ、相殺し、受け止める。
剣をぶつけ合う度に空気が震える。
チート級の力に、裏技を使った力で対抗する。
剣戟が繰り広げられ、小さな衝撃波が幾度となく発生する。
「(ぐっ....!)」
もちろん、裏技な時点で代償もある。
...体への負担が大きすぎるのだ。それも、常人なら一分ももたないほどだ。
「(だけど、こんな程度で音を上げれるか...!)」
体中が痛い?それがどうした。
体が動かせない訳ではない。...なら、まだ行ける!
「(シュネーはもっと痛かった!もっと苦しかった!僕が死んでしまったばかりに、ずっと悲しんでいた!...だったら、この程度でくたばってたまるか!!)」
僕はシュネーの悲しみを受け止めると誓った。
決して逃げないと...そう決めた!
「ぁああっ!!」
「はぁっ!」
―――ギィイイイン!!!
また、強くぶつける。
代償を払った強化だからか、ちゃんと受け止められる。
「っ....“ツェアシュテールング”!!」
「っ...強化集中!」
自身の一部に魔力が...術式が集中するのが分かる。
その一点を閉じ込めるように集中して強化する。
―――カッ!
「ぐ、うぅ....!!」
「...なんで..なんで、どうして!?どうして壊れないの!?」
術式が発動するのを感じ取る。...だが、僕の体は爆発しない。
確かに、魔力の爆発は起きた。だから体内は傷ついている。
だけど、それは最小限にまで抑えれた。傷だって治癒魔法ですぐ治せる。
「...受け止めるって言ったろ、シュネー...!」
「っ....!」
シュネーの目が見開かれる。
次の瞬間、僕はそれぞれ左右斜め前に防御魔法を張り、飛んできた魔力弾を防ぐ。
「ぎ...!貫け!焔光!!」
〈“Lohen pfeil”〉
防いだ時には既にシュネーは間合
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