暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは〜無限の可能性〜
第2章:埋もれし過去の産物
第40話「助けたいから」
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輝....。」

  司は他のサーチャーを操作し、優輝たちの戦いも見つける。

「こっちもこっちで凄まじいわね...。」

「サーチャー越しからでも分かる程の威力の高さ...!」

  映像の中では、優輝が緋雪の拳を上手く捌いている。
  優輝自身にはあまりダメージはないだろうが、捌く際に相当な衝撃波が発せられている。

「...かやちゃん、今の優ちゃん、どうやってかは知らないけど、霊力と魔力を混ぜ合わせて使っている...。こんなの、体が...!」

「嘘!?優輝!?」

  唯一霊力と魔力を細かく感知できる葵の言葉に、椿は驚く。

「優輝君....!」

「(...優輝はさっきから緋雪の攻撃を捌いているだけ。...理由は分かってる。この戦いは、ただ倒すだけでは何も解決できないから、優輝は...!)」

  映像から情報を読み取る椿だが、如何せん映像が追い付かない。
  司のサーチャーで追いつけない程、縦横無尽に動き回りながら戦闘を行っているからだ。

「....大丈夫...大丈夫だよ...!」

「ヴィヴィオ...?」

「...パパは、負けない...。緋雪お姉ちゃんだって、無事に戻ってくる...!」

  ...未来ではヴィヴィオにとって優輝たちは家族。
  ヴィヴィオは家族として信じているのだ。無事に帰ってくるのを。

「(...私も、信じてるわよ。優輝...!)」

  椿もそう願い、司のサーチャーによる映像を見つめた。









       =優輝side=





「ぁああああっ!!」

「っぜぁっ!!」

     ―――ッパァアン!!

  シュネーの拳を、片方は受け流し、もう片方は受け止める。
  受け止めた音とは思えないような音が、小さな衝撃波と共に発生する。

「ぁあああああ!!」

「っ....!らっ....!」

  受け止め、受け流し、受け止め、受け流す。

「(受け止められる...!拮抗...できている...!)」

  霊力と魔力を合わせた反則級の身体強化。
  それにより、圧倒的だったシュネーとの力の差が、極端に縮まった...!

「っ!レーヴァテイン!!」

「くっ..!....甘いっ!!」

     ―――ギャ...リィ....!!

  蹴りを放たれ、間合いが離される。
  その瞬間レーヴァテインで横薙ぎに振るわれる。

  ...それを僕は、右肘と右膝で挟み、受け止める。

「どうした...!こんなもんか...!?」

「っ....ぁああああっ!!」

「リヒト!」

  グローブ状にしていたリヒトを剣に変え、叫びながら振るわれる
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