機動戦艦ナデシコ
1293話
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ッタよりもこっちの方が脅威度は高いが……
「優先順位はどうする? 純粋に攻撃力という意味では双胴艦が厄介だが」
グラビティブラストを持つ双胴艦というのを考えると、ぶっちゃけ劣化版ナデシコと言ってもいい。
いや、劣化版だと決めつけるのはどうだろうな。寧ろナデシコと同性能という可能性も十分にある。
だとすれば……
『アクセル、双胴艦の方を頼めるか。この部隊の中で一番攻撃力が強いのは、お前の機体だ。あのデカブツをどうにかするのは、ミロンガ改に任せたい』
『ヒューヒュー、愛情という信頼があるのは羨ましいねぇ』
『おらっ、ヒカル! テメエ、ふざけてばっかいるんじゃねぇっ!』
がーっと、叫ぶリョーコ。
……やっぱり恋愛関係で契約書にあったのが影響してるのか、随分とリョーコをからかってるな。
いや、元々リョーコをからかうのが好きなだけなのかもしれないが。
『装甲のすぐ隣は真空。私はそこに死を見、生を見、そして敵を死へと導く刃となる。……ふざけてると死ぬわよ』
『うわぁ、ハードボイルドぶりっこ』
イズミとヒカルのやり取りを聞きながら、双胴艦の様子を見る。
さすがにグラビティブラストの連射は出来ないようだが、それでもこっちがナデシコ1隻なのに対して、向こうは5隻。
その5隻が一気にグラビティブラストを撃ってくるのも面倒だが、順番に休みなくグラビティブラストを撃たれるというのも厄介だ。
出来るだけ早くあの双胴艦を潰した方がいいな。
「漫才はその辺で止めておいてくれ。取りあえず、あの双胴艦に攻撃をしてくるから、バッタやチューリップ、カトンボは任せた」
『誰が漫才だよ! ……気をつけてな』
『ヒューヒュー』
『ヒカルゥッ!』
ヒカルがリョーコをからかうってのは、どうやっても治らないのか。
いやまぁ、とにかく……
「テンカワ、任せた」
『俺かよっ!』
実際、この中で一番の常識人って言えばテンカワだしな。
ヤマダも最近は以前のように猪突猛進とかはしなくなったけど、それでも一般人とは呼べないし。
何だかんだと騒いでいるテンカワをそのままに、俺はミロンガ改で真っ直ぐに双胴艦の方へと向かっていく。
当然そうなれば、ただでさえエステバリスと比べて3倍近い大きさのミロンガ改なので目立つ訳で……木星蜥蜴のバッタが突出したミロンガ改へと向かってミサイルの集中攻撃を行ってくる。
だが、当然のように起動させたジャマーにより、ミサイルは全てがあらぬ方へと飛んでいく。
ミサイルの効果がないと判断したのか、次にバッタが取った攻撃方法は体当たりだった。
回避しようと思えば問題なく回避出来たのだろうが、後ろにいるエステバリス組が少しでも楽を出来るようにと……その上でこっちに被
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