機動戦艦ナデシコ
1293話
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のではない。
それは、連合軍の戦力を見れば明らかだろう。
なのに今回の木星蜥蜴の兵器はグラビティブラスト持つ? ……この、妙な符合は一体何だ?
もしかして、木星蜥蜴もこっちの攻撃に対応してくるとかじゃないだろうな?
もしそうだとすれば、かなり厄介な事になりかねない。
しかもこっちの攻撃に対応するとなると、俺も迂闊な攻撃を出来なくなる。
エナジーウィングも今は効いているが、将来的にどうなるかは分からない。
バジュラやBETAと似たような学習能力を持つとなると、厄介だな。
『はい。なので、出来るだけ早く双胴艦を倒して下さい。火星に突入するにしても、その隙を狙われると大変ですので』
その言葉を聞けば、大体情報は出揃ったとしてコミュニケを切ってパイロットスーツへと着替える。
「おう、アクセル。敵は強力だって? 気をつけろよ」
「……早いな」
格納庫で俺に声を掛けてきたのはウリバタケ。
ついさっきまでブリッジの側にいた筈だが、もう格納庫に戻ってきたらしい。
「あたぼうよ。こちとら本職だからな。一切手を抜いちゃいねえよ!」
だろうな。ミロンガ改もミサイルの補給を行ったのをこの目で確認したから、その辺の手腕は心配していない。
ウリバタケに軽く手を振って、格納庫に臨時で付けられた扉を潜ってコンテナへと向かう。
二重になっている機密扉だが、こういう時には時間が掛かって厄介だな。
無重力空間になっているコンテナの中へと入り、そのままミロンガ改のコックピットへと乗り込む。
そして機体を起動させ、システムチェックをしていく。
「ナデシコ、ミロンガ改、アクセル・アルマー、出るぞ!」
ブリッジへとそう告げ、コンテナから出撃する。
そうして最初に見えてきたのは、カトンボと比べて二回り程も大きい双胴艦だった。
へぇ、これがグラビティブラストの装備艦か。
どうやって攻撃するかを考えていると、ナデシコからエステバリス5機が出撃してくる。
『アクセル、待たせたか?』
「いや、俺も今来たところだ」
リョーコの言葉にそう返すと、不意にヒカルが映像モニタに映って笑みを含んだ声を漏らす。
『あらあらあらー? 何だか今の言葉だけを聞けば、デートの待ち合わせのようにも聞こえるよねー? リョーコったら、アクセル争奪戦に参加するのかしら』
『ばっ、馬鹿言ってんじゃねぇっ! それより、来るぞ!』
その言葉と共に、バッタの集団がこっちへと向かって突っ込んで来る。
向こうの陣の後方にはチューリップの姿もあるのを考えると、かなりの数のバッタが用意されていると考えるべきか。
カトンボ、チューリップ、そして何より脅威なのはグラビティブラストを撃ってくる双胴艦。
バ
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