第二章
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「それだけで本当に違うのに」
「すいません」
「いや、君が謝ることじゃないよ」
警部は謝罪する神谷さんにそれはいいと返しました。
「別にね」
「そうですか」
「とにかく今は何人も出て来る奴を何とかしないと」
「駄目ですね」
「今は大事を起こしていないけれど」
それでもというのです。
「何とかしないとね」
「駄目ですね」
こうしたことをです、二人でお話していました。そのお話をした次の日にでした。
そのメンインブラックが銀座に表れました、夜の銀座の空に舞って銀座の建物に次々とです。
時限爆弾をセットしていきます、そして言うのでした。
「夜の十二時になれば爆発する、それまでに私を倒せれば爆発はしない」
「さあ、出来るか」
また一人のメンインブラックが空を舞って出て来ました。
「私を倒せるか」
「倒せるものなら倒してみろ」
また一人出て来ました。
「リミットは夜の十二時までだ」
「十二時までに私達を倒してみろ」
「倒せなければ建物達は爆発するぞ」
「倒せないのなら逃げることだ」
「人の命を奪うことはしないぞ」
合わせて七人出て来ました、その彼等が空を舞いつつ下にいる人達に言うのです。
そこには神谷さんと警部もいます、ですが。
その七人のメンインブラックを見上げてです、歯噛みして言うだけでした。
「今度は七人ですね」
「そうだな」
「どうします?七人全員を攻撃しますか?」
「そうするしかないか」
「はい、機関銃か何かを持って来て」
「警察にはそんなものないぞ」
機関銃と聞いてすぐにです、警部は神谷さんに返しました。
「機関銃なんてものは」
「そういえばそうですね」
「自衛隊なら持っているけれど」
「じゃあ自衛隊を呼びますか」
「そうするしかないな」
真剣なお顔で、です。警部m言いました。
「すぐに呼ぶか」
「ヘリから攻撃しますか」
「そうしようか」
「夜の十二時までに」
神谷さんはタイムリミットを言いました。
「あいつを何とかしましょう」
「はい、是非」
「それではな」
警部はすぐにでした、自衛隊にも連絡しようとしました。警察官の皆は今は空中に立っている七人のメンインブラック達に銃を向けていますが。
発砲許可は出ていないので何も出来ません、そんな状況で。
自衛隊とそのヘリまで呼ばれてきました、ですがメンインブラック達は彼等を見ても空中で余裕の笑みを浮かべたままでした。
「機関銃などが私に効くものか」
「そんなものは通用しない」
「無駄なことだ」
「ヘリコプターから攻撃してもだ」
「私を倒すことは出来ない」
「本気で来て欲しいものだな」
「私を倒す気があるのならな」
七人共それぞれ言います、その彼等を見てです。
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