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FAIRY TAIL ―Memory Jewel―
第1章 薔薇の女帝編
S t o r y 1 0 Your future is ending ?
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!グラミーに何したの!?」

泣き声に掻き消されないよう、チェルシーが大声でルーシィと、コテツに問うた。

「アンタが私とコテツに気をとられてる間に、サジタリウスがコメルを1匹残らず倒してくれたの。」
「で、コメルを溺愛してるグラミーが、悲しさのあまり泣き出しちゃったんだ。」
「そ、それがしのせいでありますかもしもし。」
「ううん、サジタリウスは悪くないわよ。ありがとね。」

ルーシィとコテツが同じく泣き声で掻き消されないよう大声でチェルシーに説明をする。グラミーが、泣き出したのは自分のせいかと問うサジタリウスにルーシィは首を振る。

「アンタ達……グラミーが泣き出したら、なかなか泣き止まないのに、よくもやってくれたわね!」
「そんなの知らなかったんだから仕方ないじゃーん。」

目を吊り上げて怒るチェルシーにコテツが口を尖らせる。

「とにかく、これでグラミーは戦力外だね。」
「残るはアンタだけよ!」

コテツは牡牛座(タウロス)の斧を構え、ルーシィは人差し指でビシッ!とチェルシーを指差した。
チェルシーは苦虫を潰すように顔を顰めると、体勢を立て直し、地を蹴って勢いよく駆け出した。

「サジタリウス!お願い!」
「狙撃なら、お任せあれであるからしてもしもし。」

駆ける標的(チェルシー)に狙いを定め、サジタリウスは矢を、放った。狙い通り矢はチェルシー目掛けて飛んでいくが、チェルシーはギリギリまで矢をひきつけて、当たる直前で横に素早く移動してかわした。

「それがしの矢が……!」
「あの速さでかわすなんて……!」

サジタリウスとルーシィが驚嘆の声を上げた。
そして、チェルシーはルーシィ達との距離をいっきに詰めると、少し離れた位置で跳躍し、

「やあああああああああああああっ!」

持っていた鎌をルーシィに向かって振りかざした。

(ダメだ!避けきれない……!)

ギュッ!とルーシィが硬く目を瞑ったのと同時に、ガキィン!と金属同士がぶつかり合った音が響いた。ルーシィが恐る恐る目を開けると、コテツがルーシィとチェルシーの間に割って入り、チェルシーの鎌を斧で受け止めていた。食いしばったコテツの歯が、ギリリと鈍い音を立てた。

「……あなた、いったい何者?」
「!」

コテツの斧で鎌を受け止められたまま、チェルシーは問うた。その問いにコテツは視線をチェルシーに合わした。

「さっきから感じるあなたの魔力・・・とても、()()()()()()()()()()グアアァ!」

グラミーの言葉を途中で遮り、コテツは斧でグラミーの腹を斬りつけた。そして後ろを振り返り、力いっぱい叫んだ。

「ルーシィー!」
「ロキ
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