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FAIRY TAIL ―Memory Jewel―
第1章 薔薇の女帝編
S t o r y 1 0 Your future is ending ?
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い白い化け物―――コメルがガチャガチャと耳障りの音を立てながら食い尽くしてしまった。矢を食べ終えたコメルは自分の(あるじ)であるグラミーのもとに戻っていった。
戻ってきたコメルの頭らしきところを撫でながら、既に勝ち誇ったように高笑いしながら口を開いた。

「コメルーっ、達がーっ、いるーっ、限りーっ、あなたーっ、達のーっ、如何ーっ、なるーっ、攻撃ーっ、もーっ、私ーっ、にはーっ、効かないーっ、よーっ!このーっ、子ーっ、達ーっ、がーっ、全部ーっ、食いーっ、尽くしーっ、ちゃうーっ、からーっ!」
「シェシェシェシェシェ。」
「くっ……!」

語尾を伸ばす特殊な喋り方をするグラミーの言葉に、グラミーの周りをふわふわ漂う5匹のコメルが返事をするように、一斉に不気味に笑い出す。
グラミーに重力が効かないことに、コテツは悔しそうに顔を顰めた。

「ちょっと!自分だけ自由になってズルいわよグラミー!私の周りの重力もコメル達に食べさせてちょうだい!」
「あーっ!ゴメーンっ!チェルシーっ!すっかりーっ、忘れーっ、てたーっ!コメルーっ、達ーっ、チェルシーっ、のーっ、周りーっ、のーっ、重力ーっ、もーっ、食べてーっ、あげてーっ。」
「シェシェシェシェシェ。」

反省の色が全く見えないが、チェルシーに謝ったグラミーの指示に従い5匹のコメル達がチェルシーの周りの重力を食べ始めたその時、ザシュッ!と音を立てて、1匹のコメルが放たれた矢に当たって霧の如く砕け散った。

「キャッ!」
「あーーーっ!私ーっ、のーっ、コメルーっ、がっーーーーー!!」

突然目の前で霧の如く砕け散ったコメルを見て、チェルシーは小さく悲鳴を上げ、グラミーがいつも以上に語尾を伸ばしながら嘆いた。

「その化け物のお陰で私達の攻撃が効かないなら……」
「その化け物を攻撃すればいいだけだからね。」

ルーシィとコテツが言い終わったのと同時に、サジタリウスが(つる)を引き、再び矢を放ち2匹目のコメルを倒した。

「もーーーーーっ!許さーっ!ないーっ!コメルーっ!達ーっ!こいつ等ーっ、のーっ、体ーっ、をーっ、骨ーっ、のーっ、欠片ーっ、1つーっ、残さずーっ、食いーっ、尽くせーーーっ!」
「シェシェシェシェシェ。」

3匹になったコメル達が一斉にルーシィ達に襲いかかってきた。が、ルーシィとコテツの狙いはこれだった。

「今よキャンサー!」
「OKエビ。」

ルーシィ達の背後から待機していたキャンサーが飛び出し、コメルが傍にいなくなり守るものがないグラミーにキャンサーが攻撃を仕掛けた。―――――が、

「エビイイイイイィ!」
「キャンサー!」
「す…すまない、エビ……。」

濃い紫色の銃弾を3〜4発食らったキャンサーは力尽きて星霊界に帰ってしまった。
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