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FAIRY TAIL ―Memory Jewel―
第1章 薔薇の女帝編
S t o r y 1 0 Your future is ending ?
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た。ナツは更に炎の威力を強くして(リボン)を燃やそうとするが、(リボン)は燃えるどころか焦げることも煙を出すこともなかった。

「ちょっとミルバ!まだなの!?」
「焦るなって。ちょうど造形し終えたとこだ。」
「さっさとしなさいよ!」

痺れをきらして声を荒げるジュナの視線の先にナツも目をやると、ミルバが巨大な鋼の大砲を3つ造形し終えたとこだった。3つの大砲の砲口は、身動きのできないナツとアオイに向けられていた。

「さーて、地獄に行って来い!」
「くっそー!燃えやがれエーーーッ!!」

更に炎の威力を強くするが、赤い紐(レッドリボン)は相変わらず燃えない。

「ナツ……耳、貸せ。」
「!」

腕を締め上げられて苦しそうにしているアオイが、ナツにだけ聞こえる声で囁いた。

「これでさよならだァ!妖精(ようせい)どもォ!」

巨大な3つの鋼の大砲の砲口に入れられた砲弾が青白く光り出す。そして―――――……

「発射ーーーーーッ!」

3つの大砲の砲口から、同時に鋼の砲弾が放たれた。狙い通り、ものすごい速さでナツとアオイに向かって飛んでいく。

「ナツー!アオイー!避けてーーー!」

傷ついたハッピーが叫んだのと同時に、ナツが背中を思いっきり反らせながら息を吸い込むと、



「火竜の咆哮ッ!」



ナツが口から勢いよく、灼熱の炎が噴出した。炎はナツとアオイに当たる直前で3つの砲弾を一瞬だけ受け止め、3つの砲弾の軌道を若干ずらした。軌道がずれた砲弾はナツとアオイの体を縛っていた赤い紐(レッドリボン)を摩擦で切り、2人の横スレスレを通り越し、

「え、ちょっ、待っ―――――きゃあああああああああ!」

予想外の出来事に頭が追いつけなかったジュナに砲弾が全て直撃した。

「ま…マジ……?こんなの、アリかよっ……!?」

自分の攻撃で味方が倒れてしまったことに、ミルバも後退りをしながら驚嘆の声を上げた。

「作戦勝ち、ってとこだな。」
「おぅ。」

拘束から解放されたナツとアオイが拳をぶつけ合う。

「アオイ、後は俺に任せろ。その腕じゃ、青竜刀(セイリュウトウ)も持てねェだろ?」
「あぁ。お前に美味しいところを持ってかれるのは癪だが……頼んだぜ。」
「おう!」

ガツッ!と鈍い音を立てて、炎を纏った両拳をぶつけた。

「〜〜〜っ!お前等なんかに負けてたまるかアアアアア!スチールメイク、槍騎兵(ランス)ッ!」

雄叫びのように叫んだ後、ミルバは()()で無数の鋼の槍をナツに向かって放った。槍が放たれたのと同時に駆け出したナツは、飛んでくる槍を炎を纏った両拳で次々と払い避ける。

「!!?」

その光景にミルバは息を呑
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