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FAIRY TAIL ―Memory Jewel―
第1章 薔薇の女帝編
S t o r y 1 0 Your future is ending ?
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―3番通路―

不気味に、妖艶に微笑んだナツとアオイを見てミルバとジュナは震え上がったが、

「さ、さっきまで!真っ青になって酔ってた奴とやられっぱなしになってた奴になんか言われたくねェよ!」
「そ、そうよそうよ!」

ビシッ!と人差し指でナツとアオイを指差しながらミルバは口を開き、それに合わせてジュナも口をそろえる。

「……お前、やられっぱなしだったのか?」
「……酔ってのびてる奴と気絶した猫を助けるのに少し手こずっただけだ。」

2人が言ってることは事実でもあり触れられてほしくなかったことなので、ナツは恥かしさを隠すように小さく舌打ちをし、アオイは唇をかんだ。が、すぐさまナツは右手に炎を纏い地を蹴って駆け出した。

「火竜の鉄拳ッ!」

その右手をミルバの顔面に叩き込むが、いつの間に造形したのか、ミルバは鋼の(シールド)でナツの拳を防いでいた。ミルバが(シールド)越しからニヤリと笑う。

炎の紐(ファイアリボン)!」

ナツの背後からジュナが右手に展開した赤い魔法陣から燃え盛る(リボン)をくねらせながら攻撃を仕掛ける。が、青竜刀(セイリュウトウ)でアオイが(リボンを)真っ二つに切る。

「俺を忘れんじゃねェよ!」
「ぐっ!」
「おらアァ!」
「ぐあ!」

アオイがジュナを、ナツがミルバを攻撃し2人が呻く。

「ちょこまかと……!じっとしてなさい!」
「うわっ!」
「ぐえ。」

左手に赤い魔法陣を展開し、今度は炎を纏っていない赤い紐(レッドリボン)を出すとナツとアオイの体を一緒に締め上げる。2人が動けない間にミルバが鋼で巨大な()()を造形する。

「ンなもん燃やしてやらァ!」

縛られた状態のままナツが体から炎を噴出させるが、赤い紐(レッドリボン)は一向に燃えない。

「うふふ、残念でした〜。」

愉快そうにジュナが笑う。

「だったら切って……え?」
「そっちも、対処済みよ。」

青竜刀(セイリュウトウ)を振り上げようと、アオイが右手を動かすが、いつの間にか赤い紐(レッドリボン)で右腕がぐるぐる巻きにされていた。動かそうとするがビクともしない。

「くそっ……!」
「大人しくしてないと、その羨ましいくらい細い腕、へし折っちゃうわよぉ〜?こんな風に……」
「うあああああああああっ!」
「アオイ!」

アオイの右腕に巻きついた赤い紐(レッドリボン)がいっきに締め上がり、あまりの激痛にアオイが呻く。

「アオイー!ナツー!」
「だから猫に用はないのよ!邪魔!」
「うわぁっ!」
「ハッピー!くそっ!何で燃えねェんだよコレ!?」

ハッピーが飛んで駆けつけるが、またしてもジュナに吹っ飛ばされてしまっ
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