暁 〜小説投稿サイト〜
遊戯王GX 〜漆黒の竜使い〜
episode6 ーQueenー
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のレベル分、私の〈サイバー・ブレイダー〉のレベルをあげる! 」

 〈ブレード・スケーター〉☆4
 DEF/1500

 〈サイバー・ブレイダー〉☆6→10


 万丈目さんのフィールドにモンスターが召喚され、明日香さんのモンスターのレベルが増える。一見相手の壁を増やしただけで無意味に思える。だが、その意味は十分にある。

「あなたの場のモンスターが二体となった事で〈サイバー・ブレイダー〉の効果が切り替わり、攻撃力が倍になる!パ・ド・トロワ! さらに、フィールドのモンスター数が増えたのは、万丈目くん……攻撃側のため、戦闘の巻き戻しは発生しないっ!!」
「なにぃぃぃ!?」
「迎撃しなさい!〈サイバー・ブレイダー〉! グリッサード・スラッシュ!」

 〈サイバー・ブレイダー〉
 ATK/2100→4200

 [万丈目 準]LP4000→2800

 力を溜め、放たれた強烈な蹴り技がVXXYZに炸裂し、その巨大なボディに罅を入れる。小さな罅は、やがて亀裂となり、合体ロボは脆くも崩れ去った。

「ふっ、私だって成長しているのよ、万丈目くん。油断してたら、残りライフもすぐに吹き飛ぶわよ」
「くっ……!」

 肩にかかった艶やかな金糸を払い、優雅に挑発する先輩。私には、到底出せないであろう大人な魅力に思わず見惚れる。万丈目さんは、悔しげに表情を歪めたのは一瞬だけ、すぐに余裕のある笑みを浮かべて見せた。

「さすがだ、天上院くん。まさか反撃されるとは思ってもみなかったよ。だが、俺の運命はこれしきでは揺るがない!カードをセットし、ターンエンド」


 [万丈目 準]
 LP2800
 手札二枚
 魔法・罠:伏せ一枚
 場
 〈ブレード・スケーター〉


 最上級モンスターを召喚したはずなのに、手札は二枚残っており余力を残している。対する明日香さんは、〈VXXYZ〉を倒すために手札・フィールドのほとんどを使ってしまっており、残っているのは〈サイバー・ブレイダー〉しかいない。
 ここは、相手に反撃の機会を与える前に攻めたいところだろうか?

「私のターン、ドロー!〈強欲な壺〉を発動し、二枚ドロー!そして、儀式魔法〈高等儀式術〉を発動!デッキからレベル6通常モンスター〈逆転の女神〉を墓地に送り、手札の〈サイバー・エンジェルー韋駄天ー〉を儀式召喚!」


 〈サイバー・エンジェルー韋駄天ー〉☆6
 ATK/1600


 奇跡のドローで、見事エール級のモンスターを召喚した明日香先輩。だが、彼女の猛攻は止まらない。

「韋駄天の効果により、墓地の〈強欲な壺〉を手札に加え、発動!二枚ドロー!〈儀式の準備〉を発動し、デッキから〈韋駄天〉を手札に加え、〈高等儀式術〉を墓地より回収し、発動!二
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