機動戦艦ナデシコ
1292話
[5/5]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
、ウリピーも帰ったし、私達も帰ろっか。……ミナトさん、お邪魔しちゃってごめんね」
「いいのよ。またいつでも遊びに来て頂戴」
何故かヒカルに対して、ここが自分の部屋でもあるかのように告げるハルカ。
もっとも、俺の部屋は暇潰しの場所と考えればかなりの代物だ。
漫画や小説とかかなりの数置いてあるしな。
そういう意味でヒカルが来る可能性は十分にある、か?
「うーん……色々と面白そうな漫画はあるけど、基本的に今風のだけなんだよね。出来れば、一昔前の……ゲキガンガーみたいな作風の奴が見たかったんだけど」
ここにもヤマダに感染してる奴がいたのか。
「残念だけど、ああいうのは俺の趣味じゃないからな。それに、ここの本はサツキミドリ2号で売ってる新刊を買い漁った物だから、どうしても今風の奴になるのが多いんだよ」
「ふーん。……あ、そだ。今度私の持ってる本貸してあげよっか?」
「ゲキガンガーとかじゃなければな」
「えー、面白いのに。ねぇ、リョーコ。……リョーコ? ちょっと、どうしたの?」
何故か固まっているリョーコに対してヒカルが話し掛け、反応がないと見るやそっと揺する。
「おわぁっ! な、何だよ! 別にあたしは何もしてねえぞ!」
「それは分かってるけど……あー、そっか。リョーコって男の人の部屋に入ったの初めてなんでしょ?」
「べっ、べべべべべべ別にそんな事はねえぞ!」
「ドモってる、ドモってる。図星だった?」
「だから、そんなんじゃねえって! ほら、行くぞ!」
そう告げ、ヒカルを引っ張って部屋を出て行くリョーコ。
「あらあら、随分とウブよね。可愛いわ。食べちゃいたいくらい」
「……ハルカ……」
「何よ、私がそっちもOKなようにしたのは、アクセルでしょ? エリナとか」
そう言われてしまうと、こっちとしても……
そんな風に思っていると、急に映像モニタに艦長が映し出される。
『アクセルさん! ……あ、ハルカさんもそこにいたんですね! 良かった……』
俺を見て安堵の表情を浮かべる艦長。
何かあったのか? と疑問に思うのと、ハルカが口を開くのは同時だった。
「どうしたの、艦長?」
『は、反乱です!』
俺の部屋に、艦長のそんな声が響き渡るのだった。
おいおい、幾ら何でも動くの早過ぎないか?
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ