機動戦艦ナデシコ
1292話
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なものと考えるのが自然だと思うんだが。
そう説明すると、パイロット勢は納得した表情を浮かべたものの……
「ちょっと待った。それじゃあ俺達整備班はどうなるんだよ!」
「さぁ?」
ぶっちゃけ、そっちまで考えが及んではいない。
ただ、別にあの契約書はパイロットや整備員とか、そういう風に分けている訳じゃないと思うから、多分大丈夫だとは思う。
「もっとも、人前でイチャついたりは出来ないってのは、特定の人には痛いかもしれないが」
ヤマダとかメグミとか。
あの2人、普通に人前でイチャつくんだよな。
正直、それはどうかと思う。……まぁ、俺が言えた義理じゃないだろうが。
「なぁ、頼むぜアクセル。お前、ネルガルに顔が利くだろ? その辺でどうにかしてあの契約の文章を削除するように交渉してくれないか?」
「そう言われてもな。多分人前で……」
「だ・か・ら!」
ウリバタケが俺の言葉を途中で遮り、力を込めて叫ぶ。
「俺は! 人前で! 女の子と! イチャつきたいんだ!」
まさに魂の叫びと呼ぶに相応しいだけの声。
……何がそこまでウリバタケをここまで走らせるのやら。
いや、考えるまでもない。女か。
だが、そんなウリバタケに比べるとリョーコやヒカルの方は、俺の部屋に来た時と比べると随分テンションが下がっている。
パイロットとかの恋愛は黙認されるって話をしたからだろう。……リョーコもそっちに興味があったってのは少し驚きだが。
何だかんだと、恋愛関係には疎いと思っていたんだけど。
「うーん、でも確かにそうねぇ。人前でアクセルとイチャイチャ出来ないってのは、ちょっと困るわ」
ハルカが何か言ってるが、取りあえずその声に関してはスルーしておく。
「……分かった。もうお前には頼まねえ。その代わり、俺達が行動に起こした時に邪魔をしたりもするなよ。いいな!」
ウリバタケがそう告げ、出て行く。
俺の部屋が監視されている可能性が高い以上、ここでそんな迂闊な事を言えばすぐに対策されると思うんだけどな。
その辺、どう考えているのやら。……いや、監視されてるってのを知らない可能性は十分にあるか。
それにしても、サツキミドリ2号を発ってからもう2週間。……そろそろ火星に到着する頃なんだし、そっちの準備をしておいた方がいいと思うんだが。
今までこっちに散々様子見に散発的な攻撃をしてきたんだから、恐らく火星に到着すれば木星蜥蜴のお出迎えがある筈だろうし。
出来れば火星で木星蜥蜴のバッタやチューリップ、カトンボを何機かずつゲットしておきたい。
ただ、それをする為にはコミュニケを外してから行動する必要があるんだよな。
その辺を考えると、どうしてもチャンスがない。
「じゃ
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