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バトルスピリッツソウルコロシアム
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聞こえるからな」

 嘘!? ここ俺の心の中なの!?
 「まぁ、自己紹介といくか。俺は龍皇ジークフリード。古き龍の王だ」

 ジークフリード!? あの竜の像が俺の目の前に!?

 「これからよろしく頼むぜ。相棒」

 そう告げた時、赤い竜ジークフリードは一枚の紙切れになった。

 「おい待てよ! どういうことだよ!」

 一枚の紙切れを手にした瞬間、いつも見る天井が視界に写った。

 「……夢か」

 辺りを見渡せば、そこら辺に置いてたガラクタと赤い竜の像が消えていた。

 「え、嘘。ない」

 代わりに机の上には紙切れ黒い紙切れの束と赤い石が置いていた。

 「なんだ? この紙切れ」

 裏を返せば怪物の絵が描かれている。その絵には一枚一枚名前がある。

 ゴラドン、ロクケラトプス、アイバーン。色んな怪物の絵が40枚もある。その中で目に止まったのは――――――――――――――――――
 
 「ジークフリード……」
 夢に出た赤い竜、龍皇ジークフリード。恐らくあの像がこの紙切れになったと考えられる。まさかだが、夢じゃないのか?
 
 ガララッ鳴り響く音、誰か入って来た。

 「お邪魔しまーす」

 来たよ。うるさい人。

 「今日こそ片づけて……あれ?すでに片付いてる? 」

 この娘がうるさい人、蛇草絵理(はぐさえり)。俺より二つ年下の幼馴染。潔癖症。

 「なんだ。やれば出来るじゃん。あれ?それなに? 」
 
 なんだろう。さっきの夢でなにか嫌な予感がする。

 「ちょっと聞いてるの?ねぇってば!! 」
 
 
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