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とある科学の傀儡師(エクスマキナ)
第17話 口論
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きました。ロクに調べてませんが、自信があります......っでお前が倒されたら、殺されたらどうすんの?誰が後始末をする?」

「え、えっと......」
「別に二人一組って助け合うとかそんなんじゃねーからな!一人が倒されたら、もう一人は後始末するか戻って仲間に相手の情報を伝えるかどうかを考えて行動しなきゃいけねぇんだよ」

厳しい忍の世界を思い出しながら、サソリはかなり厳しい口調で御坂を叱責した。
御坂は悔しそうに拳を震わせている。
「お前が一人で行って、倒されて......誰が相手の情報持って帰るんだよ!オレと白井は相手の事が分からないまま殺り合わなくちゃいけなくなるだろ!そこしっかり考えろよ!」

再び、机をドンと叩き鳴らして御坂はバチバチと電撃を発生させる。
初めてのサソリの本気の叱りに少し涙目になりながら、鼻をすする。
「うっさいわね......勝てば良いんでしょう、勝てば文句ないんでしょ!」
御坂は、サソリを睨みつけると無言のまま扉を開けて、怒りをぶつけるように力一杯扉を叩き閉めた。
「お、お姉様!」
「白井、ほっとけ」
「な、何もあんな言い方をしなくても......」
「あそこまで頭悪いとは思わなかった......まだガキだな」

全部独りで出来ると思ってやがる
その考えが自分の命取りになるぞ

轟音に近い扉の開閉の音がジャッジメント本部に鳴り響き、その後対比効果で恐ろしい程の静寂が部屋中に重く伸し掛かる。

き、気まずいですわ......
あんなに怒ったお姉様もそうですが
サソリも怒るとかなり怖い......

チラッとサソリを横目で様子を伺う(真正面から見る勇気はない)
普段と変わらない態度に変わり、黙ったまま落ちた傀儡を拾い、中身を見ている。

今、まさに二人っきりであるが......
あんなに怒ったサソリと同じ部屋には息の詰まる思いだ。
いっその事、ここから出て行きたい。
でも、こんな時になってアンチスキルの情報が錯綜しているようで連絡が鳴り止まない。

木山が能力を
木山がなぎ倒していく
何人倒されている

後ろで人形を弄るサソリのカチャカチャという音だけが聞こえてきては、バレないように息を深く吐いた。

ジャッジメントとして何かをしましょう。
錯綜している情報を整理してお姉様に伝えないとイケですわ。

インカムからの情報を抽出し、パソコンのメモにまとめていく。
木山、能力、多数、負傷者多数、爆発、炎、水流、砂、赤い髪の子供(←!?)、応戦、車を止めた、手裏剣(←!?)

??!
何処かで見たことあるような容姿と特徴が聞こえてきて、首を傾げる。
まあ、集中できて来たから良い。

「あっ!そうだった」
サソリが声を出すと傀儡を机の上に置
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