第17話 口論
[2/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
....走っているにしてはかなり速いな。初春と木山は足が速いか?」
サソリが顔を上げて白井と御坂を見上げた。
真顔で凄まじいことを呟いている。
はい?走るってRunの方?
「えっ!?」
一気に頭の回転が鈍った気がした。
「な、何を言ってますの?」
信じられない者でも見るように白井は目を見開いた。
「ん?」
「いや、常識的に考えて車でしょ?」
「くるま?」
前に見たことがあるリアクションをかまし、考え込むサソリ。
................
ああああー!
忘れてたー!
すっかり忘れてたわー!
サソリって戦国時代からタイムスリップ(仮)してきたんだっけー!?
車の文化知らないのー?!
驚愕のあまり御坂が頭を抱えたまま大きく仰け反って頭を支えとしてブリッジの体勢になった。
プルプルと震えたまま、足をピンっと伸ばす。
「アンタ!何よそのアンバランスな知識」
ブリッジをしているがスカートの下には短パンを穿いているのでノー問題です。
「アホみてえな格好してねえで、さっさと説明しろよ」
白井は、パソコンに向かいながら道路を時速100kmで走っている初春を想像した。
思ったよりもかなりシュールですわね......
ビュンと初春を掴んで目にも止まらぬ速さで駆け抜ける木山共々。
「はあー、機械で出来た乗り物よ」
ブリッジから起き上がり、若干疲れたように項垂れながら御坂が答えた。
「ほう、機械か......なら止められるかもしれんな」
サソリは再び傀儡を前にして自分の手の甲を合わせて、目を閉じた。
「離れていて照準を合わすのが難しいか」
眼を閉じて、コントロールに集中しようとする。
ここでサソリの車に関する知識の確認。
まず、車を知らない
何を使って走っているか知らない
更にガソリンを爆発させて動かしてい事も当然知らないわけで......
更に分身の術など御坂達とは違い独特の能力を使います。
能力者と発動箇所は離れており、難しいとおっしゃってます。
急激に止められた車が横転し、炎上する車内に取り残される初春が頭に過ぎった。
「「いやいや、ストップストップストップストップ!!!」」
白井がサソリの仕掛けを発動しようとしている手を掴み。
御坂が後ろから羽交い締めにした。
「おい、何すんだ!?」
「ちょっと待って!アンタ止め方分かるの?」
「ん?!適当に動いている部品を止めれば止まるだろ」
羽交い締めと手を抑えられているが本人は首を傾げて、後ろの御坂を首だけ向ける。
「そんな単純ではありませんわ!下手しますと爆発炎上ですわよ!!」
「え?そんな危ねえもんで移動してんの?!」
無知の恐怖......
結果的に御坂達の活躍により幸いにも少し
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ