13部分:第十三章
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第十三章
それを見た先生達は。また互いに言い合うのであった。
「今度は接近戦で来るみたいね」
「そうね」
即座にそれを察知したのであった。
「それじゃあ私達も」
「そうね」
悠然と、かつ華麗な動作で舞うようにしてステッキを動かしてみせてきた。
「今度は攻撃に転じて」
「一気に決めるわよ」
二人は一気に跳んだ。そうしてまるでその背に翼があるように宙を舞いそこから。夢幻の光の球を無数に放ったのであった。
「レインボーボールシャワー!!」
「レインボークリスタルスコール!!」
技の名前はそれぞれ違うが同じ様な性質のものだった。宙を舞う先生達のステッキからあれよこれよといった勢いで無数の虹色の球が放たれそれがマスコット達に向かって降りたのである。
虹色の球は大地を跳ね回りながらマスコット達に当たっていく。すると当たったマスコット達はその傍から姿を変えるのであった。その姿は。
「えっ!?」
「お菓子!?」
ライゾウとタロがその変わった姿を見て思わず声をあげた。
「ケーキに変わったぞ」
「それもかなり大きなケーキに」
マスコットの大きさのままのケーキであった。確かにかなり巨大なケーキである。
「苺にチョコレートにマロンに」
「チェリーにキャロットって。種類も多彩だね」
「これは想像できなかったなあ」
小田切君はそのケーキ達を見て言った。その間にもマスコット達は次々と様々な種類のケーキに変えられていくのであった。
「ケーキに変えるなんて」
「魔法は色々じゃということじゃな」
だが博士はそれを見ても冷静な態度はそのままなのであった。予想していなかったにしろ全く動じていないことはそこからわかるものだった。
「ああいうものもあるのじゃ」
「そういうことですか」
「あれであの大きさのマスコット達は終わりじゃ」
博士はもう戦いの流れを見極めていた。
「勝てはせんよ」
「そうですか」
「守りは万全じゃし」
見れば先生達は舞いながらその全身にあの氷の壁を張っていた。それをバリアーにしてそのうえで攻撃を仕掛けているのである。
そしてその虹色のボールでの攻撃だ。まさに攻防完璧であった。
爆撃そのものの攻撃によりマスコット達は次々にケーキに変わっていく。ものの五分もしないうちに二千体全てがケーキになってしまっていた。
「うわ・・・・・・」
「五分で」
ライゾウとタロはまた驚いてしまっていた。
「あれだけのマスコット達がかよ」
「全部ケーキになってしまったよ」
「美味そうじゃな」
そのケーキ達を見た博士の言葉である。
「多少大きいのが問題じゃがな」
「まあそうですね」
小田切君はとりあえず博士のその言葉にも頷いた。
「美味しそうなことは美味しそうですね
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