42.La La Bye…
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力だけで動かすには無理があった。そしてペンダントを頼りにウィリスを追い詰めて殺し、僕も死に、あの世でその罪を全員で償おうと考えた。
ウィリスだけ生き残ったのでは道理が合わない。罪が平等ならば結果も平等でなければならなかったのに。
『ウィリスぅ………何デ、逃げタ………』
「……アルガード・ブロッケ。ウィリス・ギンガムは先に天へ昇った」
『え――』
死神の言葉に、擦れた様な声が漏れた。
「君達は友達なだけはあるな……根底では考える事は同じだったみたいだ。天で君の友達が待っている」
『そ、カ…………ウィリスはいツも、僕の一歩ssf{擠………ぃま、僕も逝くよ』
「送ってあげようか?」
『おねGwf……しあ、す』
白く染まっていく視界に、巨大な大鎌が振り下ろされた。
意識が消える刹那、一瞬だけ主神様の悲しむ顔が脳裏をよぎった気がした。
= =
『遅かったな。ずいぶん待ったぞ。まったくこの遅刻魔め……』
『ごめんごめん!夜なべしすぎてフラフラだったから寝すぎちゃった!』
『くすっ、アルガードったら相変わらず不健全ね?駄目よ、偶にはきちんとした時間に寝ないと!』
『ほら、我等が舞牡丹様もこういっていらっしゃるぞ?』
『だって手は抜けないよ!なんたってピオへの愛情と希望をたくさん積めたプレゼントなんだから!』
『ははっ、嬉しそうにこっ恥ずかしい事言いやがって!とうとう告白する勇気でも出たか?』
『か、からかわないでよ!もうっ!!』
『二人ともそんな事言ってばっかで私にはちっとも告白してくれないのね〜……他の男作っちゃおっかしら?』
『『えっ!!それは嫌だ!!』』
『くすくす……女の子は流されやすいからすぐどこかに靡いちゃうのよ!さあ、モノにしたかったら追いかけてごらんなさい?』
『ま、待ってくれよピオ!俺達は職人だぞ!手加減してくれないと冒険者の君には追いつけないってぇぇぇ〜〜〜!!』
『結局僕たちピオに振り回されるんだね……よぉし!!こうなったら先にピオに追いついた方が次のピオの剣の改造をするってことで、勝負だ!!』
ひとりの少女を追いかけて、小さな男と大きな男は走りだす。そんな二人の姿を見てはしゃぎながら少女は無邪気に加速し、男達も笑顔でそれを追いかけ続けた。
どこまでも、どこまでも――際限なく、追いかけ続けた。
= =
元冒険者の連続殺害事件の顛末を……不肖ながら、トローネ・ビスタに語らせてもらいます。
まず、最終的なこの事件の死者は8名……いいえ、7名でした。
死者7名はその全員が元ウルカグアリ・ファミリアで武器製造に関わっていた人物です。8人中1人だ
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