2話ー宣告ー
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あのアナウンスの後、俺たちは始まりの町に強制転移させられていた。
他のプレイヤーも何も聞かされていないようで、泣き声や悲鳴、さらには怒号なんかも聞こえてくる。
「おい、どうなってんだよ」
「早くGM来いよ!」
そんな声が街中に響いている。
すると、上空に人影ー現れたのは赤いローブだけで、中には人は居らず、からっぽだったーが現れ、あたりの喧騒が止んだ。
「諸君、私の世界にようこそ」
「私は、この世界のゲームマスターである、茅場晶彦だ」
「「「ーッッ!!!」」」
驚くのも無理はない。
何を隠そうこの世界の想像主だ。
だが、茅場は表に出るような人では無い。
出るとしたら雑誌の取材程度だったのにー
いや、そんなことよりもー
「君たちのメニュー画面から、ログアウトボタンが消えていると思う」
「これは、バグなどではなく、このゲームの仕様だ」
ー何て言ったかわからなかった。
閉じ込められた?
ゲームの中に?
でもナーヴギアを外して貰えばー
「それと、君達の頭に装着されているナーヴギアは、第三者によって無理矢理外そうとした場合、マイクロウェーブを発し、君たちの大脳を破壊する」
ー俺の考えは一瞬で消された。
ナーヴギアを無理に外したら死ぬ?
じゃあどうすればこの世界から抜け出せる?
「君達がこの世界から抜け出すには、100層あるこの城を、攻略してもらう」
「そして、君達のヒットポイントが0になった時も、ナーヴギアは君達の大脳を破壊するようにプログラムしてある」「100階層のフロアボスを倒した時、君達はこの世界から出られることを約束しよう」
「ちなみに、君たちのアイテムストレージに私からのささやかな贈り物を用意してある。
君達が、この世界がもう一つの現実であると意識しやすくなるだろう」
「では、以上でチュートリアルを終了する」
「君たちの武運を祈る」
ー現実を受け入れられなかった。
とりあえず、茅場からの贈り物とやらを確認してみた。
「手鏡?」
すると、急に目の前が光に包まれたー
ーー
ーー
ーー
「誰だおめぇ?」
「なぁ、誰だお前?」
目の前にいたハズのキリトとクラインが消え、見知らぬ人が立っていた。
ー目の前にいたはずのーー
ーもしかしてーー
「お前ら、キリトとクラインか?」
「じゃあー」
「「お前カリアか!?」」
その驚き方が異常だったから、手鏡を覗いてみた所ー
金髪碧眼で、自分でもかなり美人ー俺は男だーな女顔の性別不詳がいた。
それは正に、忌み嫌う自分の顔だった。
「じゃあ、お前らのその顔も、自分の顔なのか?」
すると、2人が完全に同期した動きで手鏡を見てー
「「俺ジャン」」
ー完全にハモっていた。
ーー
ーー
ーー
その後、俺たち3人で今後どうするか話し合った
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