12部分:第十二章
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第十二章
「反応が完全に消えてしまっておるわ」
「えっ、完全にですか」
「そうじゃ」
こう小田切君にも答える。
「一体残らずのう。それも完全にじゃ」
「じゃあ今の虹色の光で」
「間違いない。そういう魔法だったのじゃ」
そうすぐに分析して断定してしまったのだ。博士の脳内で。
「今の魔法はのう」
「まさか核融合を中和してしまうなんて」
「魔法には色々なものがある」
ここでこんなことも言う博士であった。
「そういうことじゃよ。じゃから」
「これで自爆はできなくなったんですね」
「その通りじゃ。しかしじゃ」
だがそれでもなのだった。博士は原爆が全て無効化されてもそれでも目は生きていた。爛々としていてまるで炎のようであった。
「まだまだあるぞ」
「マスコットそれぞれの武器ですね」
「あのマスコットはまさに殺戮マシーンじゃ」
博士はここで何故か胸を張っていた。
「人を殺す為だけの存在なのじゃ」
「確かにそんな顔してるよな」
「外見もね」
ライゾウとタロは今の博士の言葉をマスコット達の外見から判断して述べていた。だがそれもその不気味な外見を見ては仕方のないことであった。
そしてそのマスコット達は。今度はその両手をゆっくりと前に肩の高さまであげて。そのうえで十本の指から何かを出そうとしていた。
「ナラッ」
「ナラッ」
「いよいよ来るわね」
「そうね」
先生達はそのマスコット達が迫って来ても落ち着いていた。
「それじゃあ今度は」
「あれをしましょう、ええ、あれね」
今度は身構えない。両手をおろして何やら力を溜めている雰囲気である。そうしてマスコット達がそれぞれの十本の指からマシンガンを放ってきた。すると。
「来たわね!」
「アイスウォール!」
こう叫んでまたステッキを前に突き出す先生達だった。すると。
先生達の前に氷の壁ができた。そしてその壁でマスコットのマシンガンの弾丸を全て弾き返してしまったのであった。そう、全てだ。
「おいおい、そう来たか」
「氷の壁を出すなんて」
ライゾウとタロがそれを見て素直に驚いていた。
「防御も完璧っていうのかよ」
「あれじゃあ炎もミサイルも通用しないね」
「ただの氷じゃないな、あれは」
小田切君はその氷を見て呟いた。
「魔法の氷だね」
「そうじゃな。ただの氷でマシンガンは防げぬ」
博士もそのことを即座に見抜いたのだった。
「魔法の氷じゃ。何でも防げるな」
「流石ですね」
小田切君は今度は賞賛の言葉を口に出した。
「まさかああしてマシンガンの弾丸を防ぐなんて」
「あれでは確かに腕や口からのミサイルも通じぬ」
博士はこのことも既に見抜いているのであった。
「当然指の手裏剣やそういったものものう」
「アイ
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