シーン6〜7
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子で登校拒否、
大学受験には失敗、恋人もできず、就職もできず、バイト先では周りのみんなと馴染めず…。
そして今度はこの事故よ… 私の人生、何をやってもうまくいかない… もうイヤ…」
林「そんなこと言わないでよ。」
水原「そうよ、元気出して。」
真壁「私なんか… なんの価値もない人間なのよ。母でさえ、私は失敗作だったって言ってるわ。」
水原「人生に悩んでるのはあなただけじゃないわ。」
林「そうよ、あたしなんかバツイチよ。離婚の原因は私。
パチンコにはまっちゃってね。幼い息子を車に置き去りにして…
危うく殺すところだったわ。結局、息子も旦那に取られちゃってさ。
ま、当然よね、最低の母親だもん。」
真壁「私、ここに来るの、もうよそうかなぁ…」
水原「野口先生、あなたのこと心配してたわよ。あなたが病院に来なくなるんじゃないかって。
まだ、不眠だって続いてるんでしょ?」
真壁「寝ると悪夢にうなされるの。だから、寝るのが怖くて…」
水原「悪夢って… どんな?」
真壁「亡霊が私をどこまでも追いかけてくるの。逃げても逃げても、どこまでも追いかけてくる…。
追い詰められて、逃げ切れなくて… 怖くて飛び起きるのよ。」
林「ああ、可哀想に…。それじゃ寝られないわね。」
前原「俺さあ、最近なんか変なんだよ。」
林「変て?」
前原「うん? いやさあ、なんか… 見えるはずのないものが見えるんだよ。 幻覚っていうのかな。」
水原「何が見えるんですか?」
前原「いや、それがさあ、死んだ女房なんだよ。」
水原「亡くなった奥さん…」
前原「最初は夢見てんのかなって。でも、やけにリアルなんだよなぁ…。」
水原「実は… 私もなんです。」
林「やだ、水原さんも?」
水原「このところあんまり眠れてないので、そのせいかも知れませんが。」
林「それ、やばいよ。先生に相談した方がいいよ。」
その時、野口が制服姿の男を捕まえて、部屋に入ってくる。
野口「おい、お前、バス会社の人間なんだろ。ここで何してたんだ。
ええ? どうなんだよ。」
制服の男「………」
野口「事故原因の真相を
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