暁 〜小説投稿サイト〜
天使の箱庭
シーン6〜7
[7/12]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初
子で登校拒否、        
   大学受験には失敗、恋人もできず、就職もできず、バイト先では周りのみんなと馴染めず…。
   そして今度はこの事故よ… 私の人生、何をやってもうまくいかない… もうイヤ…」
      
 林「そんなこと言わないでよ。」
     
水原「そうよ、元気出して。」
     
真壁「私なんか… なんの価値もない人間なのよ。母でさえ、私は失敗作だったって言ってるわ。」
     
水原「人生に悩んでるのはあなただけじゃないわ。」
      
 林「そうよ、あたしなんかバツイチよ。離婚の原因は私。                 
   パチンコにはまっちゃってね。幼い息子を車に置き去りにして…            
   危うく殺すところだったわ。結局、息子も旦那に取られちゃってさ。         
   ま、当然よね、最低の母親だもん。」
     
真壁「私、ここに来るの、もうよそうかなぁ…」
     
水原「野口先生、あなたのこと心配してたわよ。あなたが病院に来なくなるんじゃないかって。
   まだ、不眠だって続いてるんでしょ?」
     
真壁「寝ると悪夢にうなされるの。だから、寝るのが怖くて…」
     
水原「悪夢って… どんな?」
     
真壁「亡霊が私をどこまでも追いかけてくるの。逃げても逃げても、どこまでも追いかけてくる…。
   追い詰められて、逃げ切れなくて…  怖くて飛び起きるのよ。」
      
 林「ああ、可哀想に…。それじゃ寝られないわね。」
     
前原「俺さあ、最近なんか変なんだよ。」
      
 林「変て?」
     前原「うん? いやさあ、なんか… 見えるはずのないものが見えるんだよ。         幻覚っていうのかな。」
     
水原「何が見えるんですか?」
     
前原「いや、それがさあ、死んだ女房なんだよ。」
     
水原「亡くなった奥さん…」
     
前原「最初は夢見てんのかなって。でも、やけにリアルなんだよなぁ…。」
     
水原「実は… 私もなんです。」
      
 林「やだ、水原さんも?」
     
水原「このところあんまり眠れてないので、そのせいかも知れませんが。」  
      
 林「それ、やばいよ。先生に相談した方がいいよ。」
         
その時、野口が制服姿の男を捕まえて、部屋に入ってくる。
     
野口「おい、お前、バス会社の人間なんだろ。ここで何してたんだ。             
   ええ? どうなんだよ。」
   
制服の男「………」
     
野口「事故原因の真相を
[8]前話 [1] [9] 最後 最初


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ