機動戦艦ナデシコ
1291話
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いる男が好かれるってのは、余程の何かがなければ難しい。
あ、でもメグミは元声優だって話だし、そういう意味でもこの2人って相性が良かったのか。
「あ、ミナトさん。……もしかして、ミナトさんもこれからVRルームを使うんですか?」
「そ。メグちゃんはすっかり楽しんできたようね」
「はい。ガイったらあんなに格好いい台詞を叫ぶなんて……いやん」
「はいはい。幸せで良かったわね。羨ましいわ」
「あら、でもミナトさんだってこれからアクセルさんとVRルームに行くんでしょ? なら……」
「うーん……この人も、私が好意を抱いているってのは分かってるのに、中々それを受け入れてくれないのよね」
女同士で話しているのを横目に、俺達の前でまで手を繋いでいるのは恥ずかしかったのか、ヤマダはメグミと手を離して俺の方へとやって来る……と、強引に肩を掴んでハルカとメグミから距離を取る。
何だ? また対抗心から俺に何か言ってくるのか? そうも思ったんだが、ヤマダの浮かべている表情を見る限り、そういう訳ではないらしい。
「おい、アクセル。お前ミナトさんの何が不満なんだよ。メグミが言ってたけど、ミナトさんって派手に見えるけど家庭的な面もあるって話だろ? それでいてあんなに可愛いんだから……」
「そう言われてもな。こっちにはこっちで色々と事情があるんだよ」
「何だ? 女関係で何か困った事があったら、俺に相談しろよ。操縦技術じゃお前に敵わねえかもしれないが、女関係では俺の方が上のようだからな」
「あー……うん、そうだな。相談したくなる事があったら相談させて貰うよ」
ヤマダに本当の事は言えないよな。
実は恋人が9人、まだ合流していない凛達を含めると11人もいて、更にこのナデシコ世界ではハルカとエリナと一夜を共にしてしまった。
……そんな事を真面目に相談したら、即座にブチ切れで拳を振るってきそうな気がする。
いや、確かに普通に考えればヤマダの判断が正しいんだろうけど。
でも、ホワイトスターだと一夫多妻制だしな。
恋愛については、人によって色々と感性とか違うからヤマダの経験も色々と為になるのは事実だろう。……俺個人としては、ヤマダとの相性が必ずしもいいって訳じゃないのであまり関わり合いになりたくないんだが。
「ふふん、任せろ。こう見えて、俺はテンカワの恋愛相談にも乗ってるんだからな。立派な恋人持ちの俺に掛かれば、恋愛の問題なんかはチョチョイのチョイとくらぁ」
メグミという恋人との相性が余程良かったんだろう。一時期模擬戦であそこまで沈んでいたのが、ここまで復活……どころか、有頂天に近くなっているのを見ると、素直に驚く。
「恋愛はいいぞ? 今までと同じような毎日が、これまで以上に楽しくなる。恋愛マスターの俺が保証する。だか
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