機動戦艦ナデシコ
1291話
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ベッドへと横になり、近くに置いてあった漫画を手に取る。
サツキミドリ2号で買い漁った代物だったが、既に殆ど読み切ってしまっていて、まだ読んでいない本はそんなに多くない。
積ん読とか言うんだったか? それがあれば俺にもまだ読む本が増えるんだろうけど。
マクロス世界みたいに電子書籍が一般化していればいいんだが、この世界って何故か電子書籍系等の技術が全く発展してないんだよな。
オモイカネとかあるんだし、そっち関係の技術が発展してもおかしくないと思うんだが。
もし電子書籍が多ければ、部屋の中がこんなに本で一杯になったりはしなかった筈なんだけど。
ま、今はそんな事を考えていてもしょうがないか。
「んー……ねえ、アクセル。ちょっとVRルームに行かない? 最近、あそこを利用してる人が結構多いらしいわよ?」
「VRルーム? ああ、以前ハルカと一緒に使ったな」
あの時は高校生になりきってデートっぽい感じで過ごしたけど……正直、ハルカに高校の制服はとてもじゃないけど似合わなかったという思いがある。
身体つきが成熟している上に、上下共にかなり短い制服だった為にどうしても女子高生というより、言っちゃ悪いがコスプレにしか見えなかったんだよな。
高校を舞台にするのなら、ハルカのイメージだと……英語教師や数学教師といったところか?
少し捻って、教頭とか。保健の先生ってのもありだな。
そんな風に考えていると、ハルカは脈ありとみたのか誘う視線を俺の方へと向けてくる。
「ね? アクセルもその気になってるみたいだし。こうして部屋にいるだけってのもつまらないでしょ? 折角だから今のうちに遊んでおきましょうよ。火星に到着すれば、絶対に忙しくなるんだから」
「あー……そうだな。ま、たまにはVRを使うのもいいか」
ハルカのゴリ押しに負け、読む本も少なくなってきたという事もあって俺はハルカと共にVRルームへと向かうのだった。
「お?」
VRルームへと向かっていると、不意に前の方から……つまり、VRルームの方から来る二人が見えた。
しかも、つい先程俺の部屋で噂になっていた二人、メグミとヤマダの2人組だ。
ヤマダが顔を真っ赤にしながら、メグミと手を繋いでこっちに向かってきている。
メグミの方は嬉しそうに笑みを浮かべており、非常に初々しい。
……けど、普通こういう場合って、顔を真っ赤にするのは女の方なんじゃないのか?
ヤマダの場合、ゲキガンガーの女キャラは平気でも、実在する女に対しての免疫が弱いって事か。
いや、おかしな話じゃないけどな。今までヤマダが女と触れ合う機会とかはなかったんだろうし。
俺が言うのもなんだけど、アニメを……しかも一昔も二昔も前のアニメを見る趣味を持って
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